児童青年期の心理療法と査定(別科)
 Psychotherapy and Assesment for Children and Youth
 担当教員:上山 眞知子(KAMIYAMA Maciko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
児童・青年期にみられる発達障害、適応障害の実際についての理解を進める。

【授業の到達目標】
発達障害の症状について心理学、医学関連の知識を深めることは、子どもの問題に対応するための基礎力となる。各障害に対する治療の実際を文献で読み合わせ、臨床技法論の基礎的な考え方を学ぶことを、授業の目標とする

【授業概要(キーワード)】
障害、臨床心理学、支援

【科目の位置付け】
学校で問題になっている発達障害等への理解を深める授業である。教育相談等で活用する専門的な知識を学ぶ内容となっている。
専門教育科目(健康相談活動の理論及び方法)(選択)

【授業計画】
・授業の方法
テキストとして、『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』の該当項目を読み込むことで授業を進める。テキストは研究室にも準備してある。
・日程
以下の点を、障害および疾患ごとに考える。
1~3:児童・青年期の心理療法の特徴について
3~13:以下の点について、分担者がレポートを行い討論する。また、症例に関する視覚教材を用いて理解を深める。
  対象となる症状の実際
  症状に対する査定
  各症状への対応と支援の実際
14~15:振り返りとまとめ
レポートは、単なる本の要約ではなく、症例について他の文献も読み、理解を深めて発表することが求められる。人数にもよるが、演習の形式を取り、参加者によるレポートによって授業を進める。発表は、パワーポイントによって行うこととする。

【学習の方法】
・受講のあり方
各自、関心のあるテーマについて、テキストにそってレポートをまとめ、発表する。  
・授業時間外学習へのアドバイス
各自の発表による演習形式を中心とした講義とする。テキストの内容への理解を深めるために、関連文献を読むことが必要である。

【成績の評価】
・基準
テキストの中で各自が選んだテーマについて作成したレポートと発表の内容を対象にする。その際、どの程度臨床的に理解しているかという点を評価のポイントとする。レポートは、内容を紹介するだけではなく、疑問となった点について調べ、授業中の質疑応答に対応することを求める。
・方法
レポートの具体性と、それを実現するための参考文献の読み取りを評価の対象とする。受講者は全員、テキストの分担項目を読み、質疑応答に応えられるように準備した上で内容をまとめ、パワーポイントにて発表する。個人発表とレポート提出によって評価する。レポート作成:60点、質疑応答の内容:40点とする。

【テキスト・参考書】
テキスト:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル(医学書院)

【その他】
・学生へのメッセージ
この授業は、受講者の上限を16人とする。希望者多数の場合には、抽選あるいは小テストにて選抜する。
・オフィス・アワー
随時

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