日本語上級2(春)読む(日本語A)(日本語)
 Advanced Japanese 2(Spring Semester)Reading(JapaneseA)
 担当教員:遠藤 義孝(ENDO Yoshitaka)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:1単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
日本語上級レベルの「読む」能力を身に付け、多岐にわたる話題や事項に関する文章を 理解できる読解力を養う。

【授業の到達目標】
1.論理的な文章を読む
2.論文に必要な語彙力や表現能力を養う
3.長い文章を読み解く基本的な知識やスキルを学ぶ
4.文章の内容を把握し、伝達能力を培う 
5.文章の背景となる文化を学ぶ

【授業概要(キーワード)】
文章の構成、論の展開、内容理解、文章要約、文化背景

【科目の位置付け】
この授業は留学生が論文作成や論文発表をするために、必要な文献を読みこなせる読解力を習得するためのものである。

【授業計画】
・授業の方法
阿部謹也 「 『世間』とは何か 」のテキストを読む
・日程
第1週.授業のやり方の説明
 2. 世間の捉え方
 3. 万葉集などの歌に詠まれた世間
 4. 仏教での世間の意味
5. 「世の中」と世間
6. 世間と隠者(吉田兼好)
7. 真宗教団における世間の捉え方
8. 江戸期の世間
9. 金と世の中(井原西鶴)
10. 「憂き世」と「浮き世」
11. 社会の誕生
12. 個人主義と世間
13. 荷風の個人主義
14. 欧米へのあこがれ
15. まとめと試験

【学習の方法】
・受講のあり方
読解に必要な文法や表現、及び文章構造に関する知識を学び、独力で論文資料が読める力を身につける。古文に接することで、日本語の読解力の向上を図る。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習では、わからない単語や表現、漢字の読み方を辞書で調べておくこと。
復習は学習した語彙、文法事項、表現などをノートに整理しておくこと。

【成績の評価】
・基準
1.文章内容を理解しているか
2.各章に書かれてある内容をまとめることが出来るか
3.まとめた内容を適切に表現出来るか
4.書かれてある内容のレジメを作り、皆の前で発表出来るか
5.上記のことを総合的に判断し、合否の判定とする
・方法
授業での発表など 20点
レポート     20点
試験   60点

【テキスト・参考書】
[テキスト]
阿部謹也著 『「世間」とは何か』 講談社現代新書

[参考書]
特になし

【その他】
・学生へのメッセージ
日本語の文章に多く接し、読む習慣を身に付けて下さい。
また、同じ著者の「『教養』とは何か」(講談社現代新書)、「学問と『世間』」(岩波新書)を読むとテキストの理解が一層深まると思います。

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