ドイツ語ⅠB
 German IB
 担当教員:渡辺 将尚(WATANABE Masanao)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
対話で学ぶドイツ語の基本構造(1)

【授業の到達目標】
つぎの2つの目標を設定する。
1.英語や日本語との比較を通じて、ドイツ語の特徴を理解できるようになる。
2.異なる文化に触れることによって、自文化の特徴や問題を相対的に見ることができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
「考えてから、慣れる」ではなく、「慣れてから、考える」

【科目の位置付け】
この授業は、ドイツ語の知識および運用能力を身につけるだけでなく、英語以外の新たな言語を学ぶことで、文化の多様性を理解するためのものである。

【授業計画】
・授業の方法
フィードバック方式によって進める。同様の内容を、時期と方法を変え繰り返し練習することで、確実に定着させることを目指す。以下のようなイメージである。
A→B→C→A'→B'→C'→D...
・日程
学期全体を以下の2つのステップに分ける。最初の2つのステップは、主に授業者作成のプリントを用いる。
0.イントロダクション:なぜ日本人は外国語が話せないのか
理由とその対処法を解説する
1.ファーストステップ(4月~5月)
細かい文法にとらわれず、まずはドイツ語文全体の構造を理解する
・自分の氏名、出身、趣味などを言い、相手にも尋ねる
・自分の持っているものについて話し、相手にも尋ねる
・第3者(彼・彼女・彼ら)のことについて尋ね、答える、など
※このステップでは、上記会話と並行して、聞き取りトレーニングも行う(各授業最初の10分)。ドイツ語の聞き取りに欠かせない25の音と単語を用い、繰り返し練習する。

2.セカンドステップ(5月~6月)
語形変化等、少しずつ文法規則に気を配っていく
・「~できる」「~ねばならない」など、より細かいニュアンスを伝える
・1日の予定を話す
・今日(昨日・週末)したことを話す、など
※適宜、聞き取りトレーニングも行う。このステップでは、単語ではなく、フレーズ(最初は2語から)および短文を扱っていく。
※このステップの途中で、それまでに学んだ内容を対象に中間試験を行う

3.サードステップ序論(7月)
ここからいよいよ教科書を使い始める。再び4月の内容にもどり、今度はできる限り正しい表現で、より多くのことを伝えられるよう練習していく
※このステップの最後(学期末)に、中間試験以降の内容について、期末試験を行う

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的な参加を期待する。密閉できる容器の清涼飲料水のみ持ち込み・飲用可。ガムを含む食品は不可。
・授業時間外学習へのアドバイス
分からないことがあったら、質問をするなどし、必ずつぎの時間までに解決しておくこと。

【成績の評価】
・基準
授業への意欲および理解度を見る。理解度では、基本単語を習得し、学んだ文法を用いて簡単なドイツ語文を作れることが基準となる。
・方法
平常点20点
中間試験40点
期末試験40点
※期末試験時のみ、教科書付属の変化表の参照を認める。一夜漬けで暗記した知識に頼るのではなく、きちんと文法に立脚して問題を解いてほしいからである。変化表は、試験当日にコピーを配付する。

【テキスト・参考書】
教科書:朝日出版社『ドイツ語の時間<話すための文法>』
この他に辞書が必要である。どのようなものを用いてもかまわないが、選び方等で不明な点がある場合には、質問すること。

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