日本古典文学と宗教(人間を考える)
 Religious Culture in Japanese Classical Literature (Humankind)
 担当教員:宮腰 直人(MIYAKOSHI Naoto)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
日本古典文学は、仏教のことばや価値観等を借りながら、人びとの心や気持ち、人間関係の理想や葛藤等をあらわしてきました。本授業では古典文学の読解を通して、仏教をはじめとする宗教文化を必要とした人間の思考の多様性を学ぶことを目的とします。

【授業の到達目標】
日本古典文学の基礎知識を身に付けることができる。
日本古典文学の成立と享受における宗教文化の重要性を具体的に説明できるようになる。
文化史や思想史の視点から文学と宗教の関係を理解することができる。

【授業概要(キーワード)】
日本古典文学 日本文化 宗教 

【科目の位置付け】
文学や日本文化の再検討から、人の心や価値観がどのように表現され、そこにどんな問題があったのかを学ぶことで、人間の思考の多様性を理解する視点を身に付けることを目指します。

【授業計画】
・授業の方法
資料を配付し、それに即して講義を行います。授業時にリアクションペーパーを配付し、講義内容に関するコメントを提出してもらい、理解度を確認し、問題共有化をはかります。
・日程
1、ガイダンス
2、「古文」から日本古典文学へ―「古典」と現在の距離を探る
3、日本古典文学と寺院文化(1)僧侶と文学
4、日本古典文学と寺院文化(2)聖・修行者と説話
5、日本古典文学と寺院文化(3)経典と文学―『法華経』を中心に
6、日本古典文学と寺院文化(4)稚児と尼
7、日本古典文学と修験道文化(1)地獄と極楽
8、日本古典文学と修験道文化(2)山伏と物語
9、まとめと期末試験
受講者の理解に応じて、テーマの順番や内容は若干の変更の可能性があります。
なお、各テーマ2・3回でまとめていきます。

【学習の方法】
・受講のあり方
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。
毎回、講義で取り上げた文学テキストの内容や表現に関して、コメント提出を求めるので、積極的に授業に参加することが必要になります。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)図書館で、日本古典文学全集など関連文献を閲覧する。
2)授業で配布されたプリントを復習し、授業で紹介した参考文献を読む。
3)博物館、美術館、資料館、寺社等に足を運んで、様々な古典籍や美術作品を実見する。

【成績の評価】
・基準
各自の関心から、日本古典文学における宗教文化の役割を適切な用語や理論を用いて説明できるようになる。
・方法
授業時のコメント(40%)、期末テスト(60%)

【その他】
・学生へのメッセージ
受講者数に応じて、日本の文学や文化に関連するグループワークやプレゼンテーションの機会を設ける予定です。
・オフィス・アワー
人文学部・人文社会科学部1・2号館4F 宮腰研究室 火曜日12:30~13:30まで。

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