現代社会の問題点と科学技術(共生を考える)
 Synergistic Relationship between Modern Technology and Human Society (Living with Diversity)
 担当教員:臼杵 毅(USUKI Takeshi)
 担当教員の所属:理学部理学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 エネルギー、経済、医療、食料、環境・・・などなど、人々の生活がより豊かになるように、より便利になるように、基礎研究をもとにした様々な科学技術が開発され活用されています。しかし、そのことが、新たな社会問題を引き起こしているのも否めません。そして、その新たな問題を克服するために、またしても科学技術を活用した新たな解決が試みられます。このように、科学技術と現代社会は、相互に影響を及ぼし、相互に依存し、相互に発展する、という関係にあると言えます。この点に着目し、科学技術と現代社会の相互共生関係について問題意識を持ちながら考察していきます。

【授業の到達目標】
 様々な問題意識を持ち、グループ間の討論を通して、現代社会の問題点と科学技術の相互共生関係について深く考察できることを到達目標とします。

【授業概要(キーワード)】
 学生主体型授業、現代社会、科学技術、IT、コミュニティー、エネルギー、環境、医療、食料、など。

【科目の位置付け】
 この授業は、グループワークの手法を活用して、科学技術と現代社会の関連性について様々な視点から考察することにより、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識の修得を目指します。

【授業計画】
・授業の方法
 グループワークによる問題整理を行うことから始めます。整理した内容の相互関連性についても考察しながら、調査内容をまとめます。グループ毎でまとめた内容を聞き合いながら、受講者全員で問題点を議論し、新たな方向性について考えていきます。
・日程
 1.授業の方向性の概説、授業テーマについてのキーワード整理(2回)
 2.キーワード間の関連性の考察、問題点や科学技術の詳細についての調査(2回)
 3.問題点や科学技術の複眼的分析、整理(2回)
 4.プレゼンテーションおよびディスカッション(3回)
 5.質問や指摘事項のフィードバック、追加調査(2回)
 6.テーマの再整理、解決の糸口・提案の議論(2回)
 7.総合討論(2回)

【学習の方法】
・受講のあり方
 この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。グループワークにおける積極的な参加、グループ間の議論への積極的な参加が重要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
 グループ内の調査作業において、一人一人の主体的な準備が重要です。グループ内だけでなく他グループの調査内容についても問題意識を持って自分なりに意見を整理することが重要です。

【成績の評価】
・基準
 現代社会の問題点と科学技術の相互共生関係について深く考察できること、自分の主張・考えを他者に正確に伝えられることを評価の基準とします。
・方法
 グループワーク、プレゼンテーション、ディスカッション(50%)、問題点や科学技術の複眼的分析および解決の糸口・提案に関するレポート(50%)

【テキスト・参考書】
テキスト:指定はしません。
参考書:授業の中で適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
 普段何気なく過ごしている生活の中でも、改めて見つめ直すと様々な問題点があることに気づくことができます。そして、そこには必ず科学技術が絡んでいることにも気づくでしょう。この授業で議論しても誰もが賛成する正しい方向性が見いだせるとは限りませんが、そのように問題意識を持つことが大切だと思うのです。この授業がそのようなきっかけとなれば幸いです。
・オフィス・アワー
 在室中は、いつでも対応します。(研究室:理学部2号館102号室)

g82206004-2017-G1-78358