日本国憲法(日本国憲法)
 Japanese Constitution (Japanese Constitution)
 担当教員:金子 優子(KANEKO Yuko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科地域公共政策コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
21世紀の文脈において日本国憲法を理解する。我が国を取り巻く社会経済情勢の変化、例えば少子高齢化、財政状況の深刻化、経済活動のグローバル化、東アジアの安全保障環境の変化の中で、憲法をどのように考えるかについて、近年の憲法を巡るできごとを参照しつつ、現在の社会経済情勢の文脈において日本国憲法を理解させようとするものである。

【授業の到達目標】
我が国の最高法規である日本国憲法について、成立経過、基本原理、統治機構、基本的人権を中心に理解を深めさせる。
憲法に関係する現実の事件等に関連付けた講義を行うことにより、憲法を生きた法規として理解させる。
現実のものとなりつつある憲法改正問題について主体的に考えるための基礎知識を獲得させる。

【授業概要(キーワード)】
国民主権、基本的人権の保障、平和主義、東アジア情勢、行財政、地方自治

【科目の位置付け】
基盤教育 教養科目 文化と社会(日本国憲法)

【授業計画】
・授業の方法
教科書に沿って基本的な原理を説明するとともに、最近の話題となった事例に触れる。映像素材も適宜使用する予定。レジュメをwebclassを通じて配信する。また、地方自治について、地方議会を中心としたレポートの提出を求める。
・日程
1. 日本国憲法の制定過程
2. 日本国憲法の基本原理
3. 平和主義と自衛隊の役割
4. 基本的人権:精神的自由権
5. 基本的人権:経済的自由権
6. 基本的人権:社会権、参政権
7. 基本的人権:法の下の平等
8. 政教分離
9. 国会
10. 行政の仕組み
11. 財政:国の借金を考える
12. 天皇、憲法改正手続
13. 司法制度と裁判員制度
14. 地方自治の仕組み
15. 地方自治における地方議会の役割

【学習の方法】
・受講のあり方
説明をよく聞き、ノートに筆記すること。講義の途中で各人の意見を求めるので、積極的に発言してほしい。私語、スマホを含む携帯電話は禁止する。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習としては、教科書にあらかじめ目を通しておくこと。 憲法に関連する新聞記事に関心を持って、 新聞を読んでおくことが期待される。復習としては、教科書、 ノートの記述をよく読み返すことが重要である。

【成績の評価】
・基準
2回提出を求めるレポートにおいて我が国経済社会におけるできごとと憲法を関連付けて考えることができることを示すこと及び筆記試験では憲法の基本的な原理・考え方を理解していることが合格基準である。
・方法
憲法記念日にちなんだ新聞報道のレポート(10点)、地方議会に関するレポート(30点)及び期末筆記試験(60点)

【テキスト・参考書】
テキスト:初宿正典、大沢秀介、高橋正俊、常本照樹、高井裕之 編著「目で見る憲法 第4版」 有斐閣

【その他】
・学生へのメッセージ
憲法は、皆さんの日常生活に身近な存在です。この講義を受講することによりそれを実感してほしい。
・オフィス・アワー
火曜日10:30-12:30、 13:30-14:30。 また、 在室時はいつでも可。 確実を期するならメールにて事前連絡のこと。

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