ヨーロッパ近代国家の多様なかたち(歴史学)
 Variety of Modern European States (History)
 担当教員:山﨑 彰(YAMAZAKI Akira)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ヨーロッパの多様な国家を互いに比較し、それぞれの特徴を明確にする。これによってヨーロッパについてのイメージを豊かにする。
 1789年のフランス革命より1871年のドイツ統一までの時期を、ヨーロッパにおける「国民国家」成立の時代と説明される場合が多い。これは、国民国家が工業化とともに近代化における最重要課題とされてきたためである。このためわれわれは、近代国家の理想的姿を、典型的国民国家を築きあげたフランスなどに求め、それを基準として世界の様々な国家を評価したり、あるいは自国の国家建設の目標を定めてきた。しかし実際にはスイスやドイツなどでは、19世紀において決して純粋な意味での国民国家は成立しなかった。講義では西欧国家の多様性について説明する。

【授業の到達目標】
ヨーロッパ史について関心を深めると共に、授業で扱った国の個性が長い歴史の経過から形成されたことを理解し、適切に説明することができる。

【授業概要(キーワード)】
ヨーロッパ 国民国家 連邦制国家 民族

【科目の位置付け】
 ヨーロッパにおける多様な国のあり方を学び、日本の国や社会、文化のあり方を批判的に、多角的に考察する視点を養う。

【授業計画】
・授業の方法
 ヨーロッパにおける多様な国のあり方を学び、日本の国や社会、文化のあり方を批判的に、多角的に考察する視点を養う。
・日程
オリエンテーション(第1回)     序(第2回)
1.イタリア(第3,4回)       2.フランス(第5,6回)
3.連合王国(イギリス)(第7-9回) 4.スイス(第10,11回)
5.ドイツ(第12-14回)       まとめ(第15回)

【学習の方法】
・受講のあり方
 板書はあくまで説明のための補助手段である。言葉による説明を正確に理解し、それをノートに書き取る能力を高めてほしい。また小試験の際に、質問や意見を書き加えてほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
ヨーロッパに関する本(歴史書に限らず)をできるだけ読んでほしい。小試験の前にはノートで授業内容を確認すること。

【成績の評価】
・基準
中間試験(小試験)と学期末試験によって、授業の基本的な内容を理解しているか問う。
・方法
小試験(4回)20点と学期末試験80点

【テキスト・参考書】
(参考書)山川出版社「世界各国史」のシリーズのヨーロッパ史の巻

【その他】
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山﨑研究室(人文社会科学部)

g83103004-2017-G1-78361