【授業の目的】
機械システム工学の多岐にわたる研究分野に触れ,ものづくり基礎力とは何か,社会や専門分野で必要となる基礎的能力を磨くこと,及び,機械技術者として必要な設計図を用いたコミュニケーション能力を養うことを目的とする.
【授業の到達目標】
(1)学習・教育到達目標A 卒業後の自分,そして大学4年間の学習イメージが描けること.[DP1] (2)学習・教育到達目標A ものづくりにおけるコミュニケーションツールである「製図」の基礎を習得すること.具体的には,製図道具を用いて図面に用いる基礎的図形が作図できること,投影法を理解し投影図から立体を想像できること,立体の投影図が描けること.[DP1] (3)学習・教育到達目標F 示された課題を理解し,自主的に取り組み期限内に提出することができること。[DP9]
【授業概要(キーワード)】
グループワーク,コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力,基礎製図.
【科目の位置付け】
機械システム工学科の学生はこの科目を修得することを強く推奨する.この科目は学科の学習・教育到達目標のうち,(A)工学の基礎力,(F)自主的・継続的学習能力の達成に対応する科目です.
【授業計画】
・授業の方法
90分の講義および演習を筆記試験を含めて15週を予定している.後半ではテキスト「機械製図」を用いて授業を行う.
・日程
第1回:ガイダンス及びグループ編成. 第2~6回:「ものづくり基礎力講座」を実施する.毎回,機械システム工学科の教員がそれぞれの専門に係わる話題を提供する.提供された話題を題材にグループ学習でものづくり基礎力を深める. 第7回:「製図の基礎」(予習)テキスト1章1~3を理解しておく.(演習)テキストP.22の作図 (復習)練習ノート101,102 第8~9回:「投影法の基礎」(予習)テキスト1章4~5を理解しておく.(復習)練習ノート201~205 第10~11回:「立体的な図示法」(予習)(予習)テキスト1章6を理解しておく.(復習)練習ノート301~303 第12~13回:「展開図」(予習)テキスト1章7を理解しておく.(予習)テキスト1章7を理解しておく(復習)練習ノート304,401 第14回:筆記試験 第15回:試験の解説および総まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
前半の「ものづくり基礎力講座」は,機械システム工学科教員から提供された話題を基にグループ討論し,機械技術者として大学で学ぶ素養を身につける.後半の「製図の基礎」では演習を中心とした授業であり,毎回課題が出る.演習課題は必ず自力で取り組み,提出期限を守ること.
・授業時間外学習へのアドバイス
積極的にグループ討論すること.あらかじめテキストには目を通しておくこと.課題などの提出期限を厳守することはエンジニアになる上で必須である.
【成績の評価】
・基準
「ものづくり基礎力講座」のレポート,製図の演習課題と筆記試験により総合的に評価する.
・方法
「ものづくり基礎力講座」のレポートを40点,製図課題提出と筆記試験成績を60点,合計100点満点中60点以上で単位を認定する.ただし,全ての製図課題を提出しなければ単位を認定しない.
【テキスト・参考書】
テキスト(後半):林洋次ほか,機械製図,実教出版,1853円(2013). 参考書(後半):磯田・鈴木,工学基礎 図学と製図(新訂版),サイエンス社,1480円(2001).
【その他】
・学生へのメッセージ
機械技術者になろうとする覚悟を持って授業へ真剣に取り組むこと.コンピュータ製図の前に基礎的なスキルが必要であり,本授業で三角定規とシャープペンシルを使って効率良く作図するテクニックを身につけよう.
・オフィス・アワー
米沢キャンパスの教員のため特に設けていない.授業時間内またはメールなどを利用して質問して欲しい.
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