市場と人間の生活(人間を考える)
 Market and Human Life(Humankind)
 担当教員:安田 均(YASUDA Hitoshi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
私たちの生活する市場経済はどのようなものか,基本的な仕組みを概観した後,,市場からの退出(定年,失業,疾病)に際し人間としての生活を保障するセーフティ・ネットの仕組みと課題について学ぶ。

【授業の到達目標】
1)市場経済の成り立ちを理解し,適切に説明できるようになる。
2)セーフティ・ネットの仕組みを理解し,現在の何が問題になっているのか,その背景は何か適切に説明できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
市場経済,セイフティ・ネット,非正規雇用

【科目の位置付け】
基幹教育「人間を考える」

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントによる講述と資料の読み取りを併用する。前者ではパワーポイントによって解説し,随時確認問題で内容理解を確認する。後者では新聞記事等を読み合わせた,要約や疑問点を書き出す。
・日程
1.ガイダンス
I.資本主義経済と労働
2.資本主義経済の発生,3.労働の時間,4.さまざまな労働者,5.労働時間のおさらい
II.雇用生活
6.資本主義経済の変化,7.内部労働市場,8.雇用調整,9.年金,10.雇用生活のおさらい
III.セーフティ・ネット
11.雇用保険,12.生活保護,13.非正規雇用,14.セーフティ・ネットのおさらい
15.まとめとテスト
 各単元の最終回をおさらい(復習)とし,まとめをレポートとして作成したり,グループ毎の理解や考えを交えるワークショップに当てたりする。

【学習の方法】
・受講のあり方
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。
活動内容は授業により異なります。
授業中は重要と思ったところを配付資料にマークしたり,書き加えたりする。
・授業時間外学習へのアドバイス
事前にWebclassよりスライド配布資料をダウンロードし目を通しておく。
講義後は,配付資料中の確認問題にトライする。解けなければ,資料の関連する箇所を読み直す。

【成績の評価】
・基準
市場経済の動きによって人間生活がどのような影響を受けるか,セーフティ・ネットがどのようにして人間としての生活を保障しようとしているか,また現在どのような課題を抱えているか,を適切に解説できることが合格の条件です。(期末試験の受験が単位評価の条件)
・方法
確認問題3点×10,おさらい10点x3,期末試験40点。

【テキスト・参考書】
参考書;SGCIME編『現代経済の解読』第3版(御茶の水書房),日高普『経済学』(岩波書店)

【その他】
・学生へのメッセージ
「もしも」の時のセイフティ・ネット自体,正社員と非正規雇用では差があります。セーフティ・ネットを具体的に解説することで,セーフティ・ネットを必要とする市場経済,非正規雇用を前提にする内部労働市場(勤続昇給する正社員)を考察します。
・オフィス・アワー
火曜日13:00-14:30,その他の時間はyasuda#human.kj.yamagata-u.ac.jpまで問い合せて下さい(#をアットマークに)。

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