裁判員制度-刑事司法との共生を考える(共生を考える)
 Saibanin System (Living with Diversity)
 担当教員:高倉 新喜(TAKAKURA Shinki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
刑事司法への理解を深めるため、私たちにとって身近な裁判員制度に焦点を当てて検討し、裁判員制度の理論的な考察を通じて、刑事司法について基礎的な知識を習得することを目的とする。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
1)裁判員裁判の手続について説明できる。【知識・理解】
2)裁判員制度および刑事司法の基礎的な知識を応用できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
裁判員制度、裁判員裁判、刑事司法、刑事手続、刑事裁判

【科目の位置付け】
この講義は、裁判員制度について様々な視点から理論的に考察することで、刑事司法について基礎的な知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
毎回裁判員裁判の手続について概説するが、できるだけ広く刑事司法の諸問題に触れたいと考えている。
・日程
主要なテーマと順序は以下のとおりである。
4月13日(木)ガイダンス 第1講 刑事手続の全体像と裁判員制度の位置づけ
4月20日(木)第2講 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律(裁判員法)
4月27日(木)第3講 裁判員制度(裁判員法)が成立した背景その1
5月11日(木)第4講 裁判員制度(裁判員法)が成立した背景その2
5月18日(木)第5講 裁判員制度の基本構造その1
5月25日(木)第6講 裁判員制度の基本構造その2
6月 1日(木)第7講 裁判員の選任その1
6月 8日(木)第8講 裁判員の選任その2
6月15日(木)第9講 裁判員の選任その3
6月22日(木)第10講 裁判員の参加する裁判の手続その1
6月29日(木)第11講 裁判員の参加する裁判の手続その2
7月 6日(木)第12講 裁判員の参加する裁判の手続その3
7月13日(木)第13講 裁判員等の保護のための措置、罰則等
7月20日(木)裁判傍聴報告会
7月27日(木)裁判傍聴報告会
講義のまとめ(筆記試験を含む)

【学習の方法】
・受講のあり方
 この講義はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含む。活動内容は講義により異なる。

 講義で配布されたレジュメに示された内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
予めレジュメを配布するので、これに目を通した上で講義にのぞむこと。
講義後はレジュメを再読し、理解を確実にするように努めること。

【成績の評価】
・基準
裁判員制度と刑事司法の諸問題に関する基本的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
平常点(裁判傍聴レポートを含む)50点および期末テスト50点の100点満点において60点に達することが合格基準である。
裁判傍聴レポートおよび裁判傍聴報告会の詳細はガイダンスで説明する。
裁判傍聴レポートは刑事事件について課するが、裁判傍聴の日程および対象事件は指定しない。
履修者各自の都合のよい時間帯に興味のある刑事事件の裁判傍聴をしてかまわない。

【テキスト・参考書】
特に指定しない。

【その他】
・オフィス・アワー
在室中ならば随時対応する。長くなりそうならばメールで予約のこと。
takakura@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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