地圏物質科学(地球科学)●
 Science of Geoenviromental Materials (Earth Sciences)
 担当教員:大友 幸子(OHTOMO Yukiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義(発展)
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
固体地球を構成する鉱物や岩石についての知識を習得する.

【授業の到達目標】
鉱物と岩石の知識を習得し,野外で鑑定できる.

【授業概要(キーワード)】
分類,鉱物,岩石

【科目の位置付け】
私たちの周囲の自然環境,特に足元の大地を構成する岩石や,それを構成している鉱物について学ぶことは,私たちの生活する地域や空間がどのようにして形成されてきたかを学ぶ上で必要な基礎的知識である.足元の大地だけでなく、ビルや歩道の石材、墓石、塀などの岩石、宝石や塩(調味料)などの鉱物が私たちの生活の場にあることも気づく機会になる.岩石や鉱物の形成過程・物理化学的性質について学び,地すべりや火山噴火といった自然災害等マイナス面だけでなく,自然景観や住環境などに知識の幅を広げていくことができる「知」を身につけることが、市民としての豊かな教養,判断・行動する指針の育成となる.

【授業計画】
・授業の方法
鉱物や岩石の基礎について講義する.また,鉱物の観察・記載,および岩石の観察も行う.
・日程
第1回:鉱物とはなにか? ,鉱物の物理的性質その1(形,色,劈開,光沢,透明度)
第2回:鉱物の物理的性質その2(硬度,密度,磁性,発光性,展性・延性)
第3回:鉱物の結晶系について
第4回:鉱物の分類(化学組成,結晶構造)
第5回:主要造岩鉱物について その1(有色鉱物)
第6回:主要造岩鉱物について その2(無色鉱物)
第7回:野外活動(蔵王温泉周辺で地学ハイキング、鉱物採集)*
第8回:鉱物の記載,中間試験
第9回:岩石の分類,堆積岩類
第10回:岩石の分類,火成岩類その1
第11回:岩石の分類,火成岩類その2
第12回:岩石の分類,変成岩類
第13回:堆積岩・火成岩・変成岩類の形成場
第14回:石材として使われる岩石とその観察
第15回:岩石の観察,期末試験
*はフィールドワーク(蔵王温泉周辺で地学ハイキング、鉱物採集)を休日に終日で行います.蔵王温泉往復の交通費は各自負担です.

【学習の方法】
・受講のあり方
鉱物や岩石といった,身近な自然環境や生活環境に存在するものに興味を持ってください.
・授業時間外学習へのアドバイス
前回までの授業内容について復習する.

【成績の評価】
・基準
鉱物と岩石の知識を習得し,鉱物・岩石を鑑定できる
・方法
中間試験・期末試験(80%)と課題レポート(20%)

【テキスト・参考書】
【参考書】
堀 秀道著 たのしい鉱物学 基礎知識から鑑定まで (草思社,1990)2000円
赤井純治ほか著,鉱物の科学 -新版地学教育講座3-(東海大学出版会,1995)
岡村 聡ほか著,岩石と地下資源 -新版地学教育講座4-(東海大学出版会,1995)

ニューステージ 地学図表 (浜島書店)
牛来正夫・周籐賢治著,地球科学講座7「地殻・マントル物質」(共立出版,1982)

【その他】
・学生へのメッセージ
鉱物や岩石の標本は,授業を行う多目的理化学実験実習室(地域教育文化学部2号館5階)にあります.他の授業が行われていないときには,観察可能ですのでそれを活用して学習内容の復習をしてください.事前に申し出れば,隣の地学実験室でも,できるようにします.
・オフィス・アワー
水13:00-14:00(研究室)連絡用のアドレスは,オリエンテーションで履修者に公表予定

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