スタートアップ~起業家になる~(学際)
 Startup(Interdisciplinary Study)
 担当教員:鈴木 達哉(TATSUYA Suzuki)
 担当教員の所属:山形大学
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義及び実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この授業で、起業家としての活動を実際に行うことで、起業家として最初の一歩を踏み出す、または、起業家になる「きっかけ」を作ります。
「起業で世界を変える」をミッションとした起業体験イベント「Startup Weekend」の手法を取り入れ、授業期間で新事業のビジネスモデルを検討するワークショップ型授業です。受講生はアイデアをカタチにするための方法論を学び、起業をリアルに経験します。また、授業期間内に開催される様々な起業体験イベントへの参加等で、授業で学んだことを実際にアウトプットするチャンスもあります。
例えば、これまでに全世界約500都市において2000回以上開催され、日本でも既に5年以上の開催実績がある「Startup Weekend」に参加します。

【授業の到達目標】
起業をする上で重要なビジネスやサービスや新しい製品企画の作り方を、疑似体験を通して学べます。受講生やゲストして参加するメンターと起業のノウハウを共有できます。起業イベントを通じ、起業に興味がある学外の方々とのコネクションが得られます。

【授業概要(キーワード)】
アントレプレナーシップ・起業・スタートアップ・課題解決・体験型学習

【科目の位置付け】
応用と学際(学際)

【授業計画】
・授業の方法
授業の前半で、起業のスタートとなるアイデア、自分の考えを短時間で伝えるピッチを行い、そこからチームビルディングを行います。実際の起業と同じようにチームメンバーの役割分担などを行いながら、良いチームを作っていきます。そして、ビジネスモデルキャンバス、リーンキャンバス、MVP等のツールを使いながら自分たちの起業プランをより具体化していきます。県内外の起業家やフリーランスのプロフェッショナルをメンターとして迎え、アドバイスを受けながら、自分たちの起業プランをより良いものにブラッシュアップしていきます。最終授業では、自分たちのプランを発表し、ゲストから評価をもらいます。評価の観点は、「自分たちの顧客を見つけたのか」、「自分たちのプランはどんな問題を解決するのか」、「実際に製品を作ってみたのか」、「動くものはあるのか」、「そのプランの独自性はなにか」、「実現は可能なのか」、「それは本当に顧客に必要とされているのか」等です。この授業を通して、高い意識を持った仲間や、すでに社会で活躍している方々とのコネクションが得られます。
・日程
第1回 1.授業趣旨理解【ピッチを経験する】
学び:スタートアップについて知る。ピッチについて知る。
第2回 2.チームビルディング【ハーフベイクド】
学び:ピッチの方法・コツ、ハーフベイクドのやり方を学び、グループの頭を柔らかくするグループワークができる
第3回 3.チームビルディング【ビジョン】何で世界を変えたいか考える
学び:世界の起業家たちのビジョン、何で世界を変えたか、ビジョン構築フレームワークを使う事ができる
第4回 4.チームビルディング【ピッチ~チーム結成】ピッチ、ブラッシュアップ、アイデアを残す
学び:ピッチ能力の向上、自分の意志でチーム結成することができる。
第5回 5.チームビルディング【ぞれぞれの役割】役割の決定、ルールの説明
学び:アイデアの広げ方フレームワークを活用して、より良いアイデアにすることができる
第6回 6.グループワーク【ビジネスモデル】ビジネスモデルキャンバスの作成
学び:ビジネスモデルキャンバスを活用し、ビジネスモデルを考えることができる
第7回 7.グループワーク【テストできる最小単位の製品】MVPを作る。顧客を探す
学び:MVPについて知り、様々なタイプのMVPを作ることができる
第8回 8.グループワーク【ビジネスモデル】リーンキャンバス
学び:リーンキャンバスを使い、自分たちのビジネスを分析・検討・改善できるようになる
第9回 9.グループワーク【誰があなたの製品を買うのか】顧客開発、中間プレゼン準備
学び:バリュー・プロポジション・キャンバスを使い、顧客視点でのビジネス構築ができるようになる
第10回 10.中間プレゼン【プレゼンテーション】
学び:自分のチームでプレゼンを行い、達成感、使命感、プレゼン経験を得ることで、発表することに慣れる
第11回 11.グループワーク【人脈・アドバイス】メンタリング、スタートアップの先輩の声
学び:メンターから自分たちの想像を超えた学びを得ることで、起業家として広がりを持つ。
第12回~第14回 グループワーク【プレゼンテーション】プレゼン資料作成(予備)
学び:グループによるプレゼン資料作成を行い、情報収集力・リーダーシップ・結束力・決断力・責任感を得る。
第15回 15.最終プレゼン【プレゼンテーション】
学び:起業家としての経験を経て、今後自分で課題解決のためのチームを作ることができる。

【学習の方法】
・受講のあり方
「Be the change you want to see in the world 世界に変化を望むなら、あなた自身がその変化になりなさい」これはガンジーの有名な言葉です。世界を変える方法の一つに起業があります。自分自身の授業への参加の仕方次第で世界を変えることができるかもしれません。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習復習は特に必要としません。起業家としてだけはなく一人の人間として、どうすればチームに貢献できるかを考えて授業を受けてください。

【成績の評価】
・基準
授業参加態度:毎回提出する小課題(電子メール or 授業専用SNSにて提出)にて評価。 
授業貢献度:全体議論での発言、授業準備への協力等を評価。
グループワーク成果:プレゼンの内容を評価。※ 各グループ内は同一点数
グループワーク貢献度:グループにおける役職、授業専用SNSの記載内容等を評価。また、ピアレビューも評価。
企画実践力:自己申告等を重ね合わせて評価。
最終レポート:企画の再プランニング内容、自己の意識のまとめを評価。
・方法
授業参加態度:30点、授業貢献度:10点、グループワーク成果:10点、グループワーク貢献度:10点、企画実践力:20点、最終レポート:20点

【テキスト・参考書】
指定なし

【その他】
・学生へのメッセージ
この授業を通して最終的に世界を変える起業家になるために学んでください。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、すべてアポイントメントが必要となります。電話、メール、授業専用SNSでの相談等は、24時間受け付けます。

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