【授業の目的】
金融という仕組みは人々が互いに助け合うことを助長したり、閉塞感を打破して希望を見出すことに役に立つ機能があることを3つのトピックから解説します。世間一般の金融に対するイメージは、私利私欲の追求を増幅させて経済を不安定化させるというものであったり、巨額のマネーを右から左に動かして瞬時に巨万の富を得るというものだと思います。しかし、こうした見方は金融という経済活動の一部を誇張したものです。金融が共生や希望を生み出すという想像もしなかった世界の見方を紹介します。
【授業の到達目標】
学生は社会の動向を読み解くために必要不可欠な金融の基本的な知識を身につけられる。 中間課題や期末試験によって、修得した知識に基づいて論理を展開し、それを他者に分かりやすく伝える技術を訓練できる。
【授業概要(キーワード)】
地域における支え合い、震災への備え、明るい日本経済
【科目の位置付け】
現代社会を共に生きるために必要となる多様なものの見方を自ら作り上げる力を養うために、自然と人間の共生、人と人の共生、社会と個人の関係性、事象の多元的解釈などを題材とする授業を行う。
【授業計画】
・授業の方法
板書を中心に講義します。できるだけ分かりやすく解説するよう心がけます。
・日程
主な講義の内容項目は以下の通り(各項目を数回ずつ、計14回おこないます)。 1.地域を支える仕組み:地域通貨 ・人口減少問題 ・通貨の基本 ・地域通貨による課題解決 ・グループディスカッション 2.助け合いのための金融:地震保険 ・地震というリスク ・保険の基本 ・地震保険 ・グループディスカッション 3.日本の未来を創る金融:ベンチャー・キャピタル ・日本経済の実力 ・ベンチャー企業への期待 ・ベンチャー・キャピタルによる支援 ・グループディスカッション 15回目 まとめと期末試験
【学習の方法】
・受講のあり方
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。活動内容は授業により異なります。
・授業時間外学習へのアドバイス
テレビ、新聞で金融に関わるニュースに関心を持つようにしてください。 中間課題を利用して講義の理解度を確認してください。
【成績の評価】
・基準
中間課題は論理構成、記述の正確性により評価します。 期末試験は理論、概念を正確に理解しているかによって評価します。
・方法
期末試験(50%)、中間課題(30%)、グループディスカッション(20%)で評価します。
【テキスト・参考書】
なし
【その他】
・オフィス・アワー
木曜日7,8校時。 事前予約はyamaguch@human.kj.yamagata-u.ac.jpまで。
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