病気・障がいと共に生きる(人間を考える)
 Living with Illness and Disability(Humankind)
 担当教員:武田 洋子(TAKEDA Yoko)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 慢性疾患の増加により,病気や障がいと上手につきあいながら生活していくことが人々に求められている。健康とは何か?病気や障がいと共に生きるとは,どのようなことなのか?人間の強さと弱さとは?について,理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
 この演習を履修した学生は,1)健康および病気・障がいを持つ人々の生活に関する概況を説明することができる。2)「世界の健康・病気マップ」および課題に応じたプレゼンテーション資料を作成できる。3)同世代のがん体験者のQOLとその支援について討議することができる。

【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業 人間 病気 障がい 生きる 健康 看護 医療

【科目の位置付け】
 この授業は,病気・障がいと共に生きる人々について様々な視点から理論的に考察することで,健全な批判的精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
1)課題についてグループ討議をして意見をまとめ,プレゼンテーションをする。
2)健康および病気・障がいを持つ人々の生活について,医学部看護学科教員がオムニバスで講義する。
・日程
第 1回 4月14日 ガイダンス・日本の健康問題・課題1についてグループ討議 (武田洋子)
第 2回 4月21日 課題1について,プレゼンテーション (武田洋子)
第 3回 4月28日 皮膚の健康と褥瘡 (石田陽子)
第 4回 5月12日 褥瘡管理について (石田陽子)
第 5回 5月19日 こころと健康 (齋藤深雪)
第 6回 5月26日 精神障がい者の生活 (齋藤深雪)
第 7回 6月 2日 ウィルスによるがん発生のメカニズム (關亦明子)
第 8回 6月 9日 がん遺伝子とはなにか (關亦明子)
第 9回 6月16日 課題2について,グループ討議・プレゼンテーション (武田洋子)
第10回 6月23日 課題3について,グループ討議・プレゼンテーション (武田洋子)
第11回 6月30日 在宅看護の見地から (古瀬みどり)
第12回 7月 7日 排泄と健康 (片岡ひとみ)
第13回 7月14日 ストーマ保有者の生活 (片岡ひとみ)
第14回 7月21日 課題4について,グループ討議 (武田洋子)
第15回 7月28日 課題4について,発表コンテスト (武田洋子,關亦明子)
  課題1【世界の健康・病気マップをつくろう】―世界各地域の死亡原因第一位は何か?その理由は?―
  課題2【がんになったこと=不幸なのでしょうか?】―AYA世代のがん体験者の『語り』からQOLを考える―
  課題3【AYA世代のがん体験者への『最悪な学生ボランティア』を考える】 
  課題4【がん体験者の『新しい働き方』を考える】

【学習の方法】
・受講のあり方
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。活動内容は授業により異なります。
1)課題1~4について各自の意見をグループ内で討議して,内容をとりまとめて発表する。発表者以外の人は積極的に質問する。
2)パワーポイント等で示される講義内容をノートに筆記して内容の理解に努める。
3)各講義では授業中に小論文のテーマを提示するので,各自で記述し提出する。
4)グループは課題ごとにメンバーが代わるように編成する。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)課題は図書館やインターネットを活用して情報収集を行い,自分の考えをまとめておく。
2)グループ討議やプレゼンテーションの進め方等について改善点をまとめておく。

【成績の評価】
・基準
自ら調べて得られた知識や講義内容が表現されているか。自分の考えをまとめて表現されているか。ユニークなアイディアが示されているか。グループ討議が充分にされていたか。以上の点について評価する。
・方法
講義の小論文:45点(各講義5点),課題発表55点(課題1~3各10点,課題4は15点)

【テキスト・参考書】
授業中に提示します。

【その他】
・学生へのメッセージ
健康や医療に関する特集はテレビやネットでもよく取り上げられていますが,「この情報は本当か?」と疑問をもってみていきましょう。
・オフィス・アワー
講義終了後,適宜応じます。

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