【授業の目的】
この講義では、韓国・朝鮮半島の地理学・地誌をテーマとして取り上げる。まず、韓国・朝鮮半島の地理的・歴史的位置付けを論じた上で、韓国・朝鮮半島における地理学的諸問題について、ドキュメンタリー映像を通した具体的事例を紹介しつつ、日本と比較しながら進める。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、韓国の地誌や民俗文化や社会を学ぶことで、日本と朝鮮半島との共通点と相違点を比較できる。それに関して、各自でレポートを準備することができる。留学生とコミュニケートできる。
【授業概要(キーワード)】
儒教社会・教育と軍隊・軍事政権と民主化・植民地支配と戦争責任
【科目の位置付け】
この科目は、日韓の相互理解を多面的な内容を通して幅広い知識を習得し、国際貢献に有用な人材を育てるためのものである。
【授業計画】
・授業の方法
韓国のドキュメンタリー映像を鑑賞しながら、その中に描きこまれた韓国の地誌や民俗文化・社会に関して説明する形で講義を進める。
・日程
1.ドキュメンタリー映画と山形 2.朝鮮半島と植民地支配 3.韓国民主化の歩み 4.儒教社会 5.差別 6.祖先祭祀 7.宗教 8.民俗芸能 9.年中行事 10.通過儀礼 11.衣食住 12.生業 13.軍隊 14.教育 15.朝鮮半島・琉球・日本の比較 以上について、映像を交えながら授業で紹介する。
【学習の方法】
・受講のあり方
板書および口頭での説明を、ビデオの画面と対照させながら、理解してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
韓国に関する新書類などの入門書が、数多く出版されているので、図書館を活用して、事前に1冊は読んでおくこと。 興味を有した分野に関して、図書館で専門的な文献を探したり、インターネットで検索したりして、知識を深めてほしい。インターネット上の韓国情報は膨大な蓄積がある。
【成績の評価】
・基準
授業中のコメントカード提出および学期末に課題レポートを提出することによって成績を評価する。コメントカードの提出が出席条件を満たしていること、およびレポートが以下の評価方法で60点以上であることを合格基準とする。
・方法
レポートは受講生の各自が講義内容に関連した課題についての文献調査(インターネットHPも含む)を実施し、複数の文献を比較検討した内容をレポートとして提出することにより成績を評価する。評価は、課題の設定が適切であるか(20点)課題に即したオリジナルな内容であるか(20点)、文献の引用は出典が明示されているか(20点)、誤字・脱字・文章表現は適切か(20点)を基準に行う。
【テキスト・参考書】
テキストは使用しないが、講義中にビデオやDVDなどの映像資料を活用する。 安宇植編訳『アリラン峠の旅人たち 聞き書朝鮮民衆の世界』平凡社ライブラリー、『韓国文化シンボル事典』平凡社、岩鼻通明『韓国・伝統文化のたび』ナカニシヤ出版、『異郷と同胞』山形大学出版会、その他の参考文献は授業中に指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業に加えて、韓国語を学べば、韓国の民俗文化や社会への理解が促進されます。基盤共通教育で開講されている韓国語の履修をおすすめします。
・オフィス・アワー
問い合わせは、Eメール(imichiaki@mail.goo.ne.jp)およびブログ(blog.goo.ne.jp/imichiaki)も活用してください。
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