新聞で山形を知る(山形から考える)
 Reading Newspaper to Study YAMAGATA(Thinking Outside Yamagata)
 担当教員:山本 陽史(YAMAMOTO Harufumi)
 担当教員の所属:エンロールメント・マネジメント部
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
社会や文化の動きを知るのに新聞ほど役に立つメディアはありません。速報性ではテレビやインターネットにはかないませんが、事件の背景の分析や専門家の見解など、その本質を理解する参考となる記事が新聞には掲載されます。つまり社会現象を深く掘り下げるのに適しています。この授業では山形県全域をカバーする山形新聞の記事を題材にして、山形の社会・文化の現状についてのニュースを読んで分析するとともに、山形から見ると日本・世界はどう見えるか、その動きが山形とどのようにかかわっているのかを分析していきます。また、新聞の文章はコミュニケーションのための日本語としてはとても上質なものです。授業のレポートや、就職のためのさまざまな文章を書く際に大いに参考になりますので、文章についても分析し、それを模範にした文章のトレーニングもします。山形大学は山形新聞と連携協定を結んでおり、新聞記者の話を聞く機会も設けます。

【授業の到達目標】
1)新聞を活用した情報収集ができるようになる(メディア・リテラシー)。
2)新聞記事の文章作法を応用して、正確で伝わる文章が書けるようになる(コミュニケーション能力)。
3)大学生として必要な文化・社会についての知識を身につけ、社会人としての基礎力をみがく(社会人基礎力)。
4)現代社会、とくに山形で何が問題になっているのかを知り、そのことについて考え、行動できるようになる(課題発見・探求・解決能力)
5)社会人として必要な日本語運用能力を身につける(日本語リテラシー)。

【授業概要(キーワード)】
ディア・リテラシー、日本語リテラシー、社会人基礎力、コミュニケーション能力、コミュニケーションスキル、課題発見・探求・解決能力

【科目の位置付け】
山形大学は地域に根ざすことを標榜しています。大学が立地し、皆さんが学生生活を送る山形について深く知るための科目です。同時に基盤共通教育の役割の一つである、大学生として学んでいくため、社会人として生きていくための確固たる人間力を身につけるための科目でもあります。

【授業計画】
・授業の方法
毎回当日の山形新聞を中心に、タイムリーな新聞記事を取り上げ、その記事の背景を解説するとともに、その記事を手がかりにして調査や話し合いをします。また、何回かは全国紙(読売・朝日・毎日など)やブロック紙(河北新報)と同じ話題を取り上げた記事を取り上げ、比較します。また、新聞の文章を分析し、それにならって新聞記事風のレポートを書いていただきます。出しっぱなしではなく、添削を加え、また授業中に提出されたレポートを例示し、改善すべき点を検討しながら、各自の最終レポートを仕上げていきます。
・日程
1 授業概要の説明  2~12 日本語トレーニング、当日の新聞の記事の解説、それに関する調査、討論、レポート作成、文章の分析、レポートの添削と修正  14 日本語能力確認テスト  15 良い学生レポートを紹介、今後の取り組みへの展望

【学習の方法】
・受講のあり方
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。活動内容は授業により異なります。
山形をはじめ山形をはじめ社会で起きているあらゆることに好奇心を持っている人、日本語の文章力を身につけたい人を募ります。
・授業時間外学習へのアドバイス
とりあえず新聞を読む習慣をつけましょう(小白川図書館でも読むことができます)。テレビやネットのニュースを見ることも必要です。

【成績の評価】
・基準
1)きちんと出席できること(三分の二以上の出席が合格の最低条件です)。
 その上で以下の観点で評価します。
2)正確で相手に伝わる文章が書けること。
3)きちんとした調査で情報を収集し、正確な情報を取捨選択できること。
4)正確な事実分析をふまえた上で、受け売りでな自分で考えた意見の表明ができること。
・方法
小レポート 20点×3回=60点/期末レポート 40点 左の2~4の観点を三分の一ずつ評価して採点。

【テキスト・参考書】
山形新聞
 新聞は毎回授業当日の午前中に一括して大学に届けてもらい、受講生に配付します。個人で購入する必要はありません。新聞代はNIE(教育に新聞を)事業で使用する場合の実費(一部40円)を徴収します。履修確定後、一人あたり600円を徴収します。欠席したり途中で履修を取りやめたりしてもその分の新聞は届いていますので、部分的な返金はできません。なお、実家等で山形新聞を購読していて授業に持参可能な人からは徴収しません。

【その他】
・学生へのメッセージ
新聞を読むのは億劫だという人の参加も歓迎します。新聞なんて読まなくてもネットでニュースはわかるから新聞は不要という考えは安易すぎます。新聞は単にニュースを伝えるための道具ではありません。理系文系を問わず、社会常識を知り、新聞記事のような文章を書けるようになることは社会人になるため、社会人として活躍するためになる武器を手に入れたことになるのです。将来の就職活動に向けて、かならず役に立つ授業です。
・オフィス・アワー
水曜日9・10校時 e-mail:yamaharu@yz.yamagata-u.ac.jp

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