【授業の目的】
生物は多様であり,現代生物学が用いる手法も多様であるが,生物実験の基礎は各種の観察技法である。この実験では,観察に必要な各種技術を学び,それらを用いて多様な生物の基本的な構造や運動等を観察する。
【授業の到達目標】
本実験では,さまざまな生物に触れ,多様な実験手法を体験することで,生物に関する基本的知識を修得し,適切な手技を用いて自ら実験ができるようになる事を目標とする。
【授業概要(キーワード)】
動物、植物、微生物、形態、生理、生態
【科目の位置付け】
理学部対象のサイエンススキルとして実施する。基礎生物学,細胞生物学I,遺伝学I,進化学I,生態学Iなどとあわせて履修することが望ましい。
【授業計画】
・授業の方法
実験・実習形式で行う。
・日程
以下の項目について15回の実験・実習を行う。材料入手、担当者の都合等で順序は前後する可能性があるので、実際の日程は初回の実験でお知らせします。 1)生物統計に関する基礎実習(担当:廣田) 2)バクテリアの培養(1、2)(担当:横山) 3)植物の野外採集と外部形態の観察(1、2)(担当:横山) 4)細胞分裂の観察(担当:横山) 5)原形質流動の観察(担当:宮沢) 6)花粉管の発芽と伸長(担当:宮沢) 7)動物の胚発生(担当:渡邉) 8)筋肉細胞の比較観察(担当:中内) 9)筋肉の収縮の観察(担当:中内) 10)昆虫の外部形態の観察(担当:半澤) 11)陸産無脊椎動物の多様性(1−3)(担当:藤山)
【学習の方法】
・受講のあり方
必ず毎回出席すること。実験・実習は実際に体験することが重要なので、積極的に参加して課題をこなすこと。安全のため、不明な点は必ず作業前に確認すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
あらかじめマニュアルを読んでおくと、効率よく作業できます。実施した内容について、よく頭に残っているうちにレポートとしてまとめること。
【成績の評価】
・基準
生物学の実験を行う上での基本的な考え方,方法論を理解し,基本的な実験操作およびレポート作成技法を習得していることを合格の基準とする。
・方法
各回の実験への参加態度(各回の点数の40%),レポートの完成度(各回の点数の60%)に基づいて評価する。
【テキスト・参考書】
マニュアルを配布します。以下の図書も参考にして下さい。 ・東京大学教養学部基礎生命科学実験編集委員会(編)(2009)基礎生命化学実験.東京大学出版会 ・東京大学教養学部図説生物学編集委員会(編)(2010)図説生物学.東京大学出版会
【その他】
・学生へのメッセージ
実験・実習は、自分自身で作業し、さまざまな事を体験することが何よりも重要です。積極的に参加して下さい。
・オフィス・アワー
研究室に在室している時間は随時(代表:横山)
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