学部導入セミナー(地域教育文化学部児童教育コース)
 Faculty Induction Seminar (Department of Primary Education)
 担当教員:吉田 誠(YOSHIDA Makoto),小川 雅子(OGAWA Masako),安藤 耕己(ANDO Kouki)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:1年  開講学期:集中  単位数:1単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
教員を目指す学生が、それぞれの目標を明確にし、大学で何をどのように学ぶかを考えることで、大学での学習に主体的に取り組めるようになるための知識、技能、思考力、表現力を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
1.児童教育コースで取得可能な免許・資格や将来の進路と開講科目とのつながりから各自が希望するキャリア実現に必要な学習のおおよその見通しを立て、その学習を通して何を身につけたいかを説明できる。
2.今後の学校教育で対応が求められる学習観の変化や学校現場の実態、地域に根差した教育のあり方などを踏まえてどのような教員になりたいかを説明することができる。
3.ファシリテーションの基礎を身につけ、他者の意見を引き出したり傾聴したりすることができる。

【授業概要(キーワード)】
ファシリテーション、キャリア意識、学習観の変化、学校現場の実態、地域に根差した教育

【科目の位置付け】
基盤教育のコース単位で実施する必修の導入科目

【授業計画】
・授業の方法
講義「幼稚園・特別支援・中高5教科・社会教育それぞれの魅力を知る」についてはコースオリエンテーションで希望調査を行うので関心ある免許種・免許教科・資格から2つを選択して受講すること。4月15日はグループディスカッションを通じて講義で得た知識を自他の経験と結びつけながら考えを深め、取得可能な免許・資格や将来の進路と開講科目とのつながりを理解した上で、各自が希望するキャリア実現に必要な学習を通して何を身につけ、どんな教師になりたいかを考える。5月13日は地域とのつながりや学校現場の実態を知った上で、レポート交流会を行い、更に考えを深めたり広げたりしながら最終レポートを作成する。
・日程
4月15日(土)
1.オリエンテーション、アイスブレイキング、講義「学習観の変化と大学での学び方」
2.グループディスカッション「大学で学びたいこと」・「どんな教師になりたい」※1
3.幼稚園・特別支援・中高5教科・社会教育それぞれの魅力を知る(1)※2
4.幼稚園・特別支援・中高5教科・社会教育それぞれの魅力を知る(2)※2
中間レポート課題「大学の4年間で何を学び、将来どんな教員になりたいか(学部志望動機や取得可能免許資格と将来の進路の観点から考える)」
※1 アイスブレイキングの際4人グループを作り、そのグループで学生がファシリテーターを順番に交代しながら実施する。(全体説明後5グループずつ4教室に分かれて実施)
※2幼稚園・特別支援・中高5教科・社会教育の8つの講座90分×2を並行して実施し、学生は8つから二つを選択して受講する。
5月13日(土)
5.学校現場を知る(教員経験者の講話・対談・質疑、レポート交流会)
6.地域に根差した教育のために(1)山形の自然と歴史を知る
7.地域に根差した教育のために(2)山形の文化と食を知る
8.最終レポート作成「山形・山形大学の4年間で何を学び、将来どんな教員になりたいか(学習観の変化や学校現場の実態、地域に根差した教育のあり方なども踏まえて考える)」

【学習の方法】
・受講のあり方
講義、質疑、ファシリテーション、レポート交流会等に積極的に参加しながら、他者の意見を引き出したり傾聴したりすることで異なる意見を尊重する態度を身につけることが求められる。
・授業時間外学習へのアドバイス
4月15日の学習内容に基づき、さらに自分なりに調べたり他の授業での学習内容も取り入れたりしながら中間レポートを5月13日までに作成しておくこと。5月13日のレポート交流会の際、グループで発表・意見交換した上で、教員経験者の講話や地域に根差した教育に関する講義内容も踏まえた最終レポートと共に提出すること。

【成績の評価】
・基準
1.児童教育コースで取得可能な免許・資格と将来の進路を理解した上で、各自が希望する免許・資格取得のための学習を通して何を身につけたいかを説明できる。
2.今後の学校教育で対応が求められる学習観の変化や学校現場の実態、地域に根差した教育のあり方などを踏まえてどのような教員になりたいかを説明できる。
3.ディスカッションやレポート交流会に主体的に参加し、ファシリテーターとして他者の意見を引き出したり傾聴したりすることができる。
・方法
講義と質疑・ディスカッションやレポート交流会等への主体的な参加(30点)、中間レポート(30点)、最終レポート(40点)

【テキスト・参考書】
ちょんせいこ『ちょんせいこのホワイトボード・ミーティング』小学館

【その他】
・オフィス・アワー
研究室を訪問する場合は吉田までメール(myoshida@e.yamagata-u.ac.jp)で連絡してください。

g81002002-2017-G1-78901