フィールドワーク-共生の森もがみ(山形から考える)
 Fieldwork in Area Campus MOGAMI(Thinking Outside Yamagata)
 担当教員:小田 隆治(ODA Takaharu)
 担当教員の所属:教育開発連携支援センター
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
自然豊かな最上広域圏でのフィールドワークを通して,地域,文化,歴史,過疎化,少子高齢化等の現代日本が直面する諸問題を地域の人たちと一緒に考えます。この科目は,最上広域圏の8市町村そのものをキャンパスとして活動を展開する授業科目として創出されました。この地域を舞台に,「達人講師」の指導の下,8市町村選りすぐりのプログラムが展開されます。もがみを知ることは,山形を知り,日本を知り,ひいては世界を知ることに繋がっていきます。山形大学に来て良かったと思える授業です。

【授業の到達目標】
課題発見能力,課題探求能力,プレゼンテーション能力,コミュニケーション能力,行動力,社会性の基礎的な力を身につけること。

【授業概要(キーワード)】
山形,エリアキャンパスもがみ,地域社会,プレゼンテーションスキル

【科目の位置付け】
基幹科目における「山形から考える」という領域の科目です。基盤共通教育の基本姿勢(人間力を育成し、自律した個人として社会における責任を果たす態度・志向性を身につける)を最上地方というフィールドで直接的に身につけることができます。

【授業計画】
・授業の方法
この授業は,各自が以下のプログラムから1つを選択して受講します。各プログラムはオリエンテーションから始まり,事前学習の後,1泊2日のフィールドワーク×2回と中間学習,事後学習を行います。各回のフィールドワーク終了後に「記録ノート(レポート)」,2回目のフィールドワーク終了後に最終レポートを提出してもらいます。また,フィールドワーク終了後には,学びの成果を示す「活動報告会」を行います。これら全ての活動が成績評価の対象となります。

〔プログラムリスト〕
①「新庄まつりとオレ」~日本一の山車行列~(新庄市)  
②「作陶に挑戦!」新庄東山焼の世界(新庄市)
③地域の資源を活かし山屋の魅力を探る(新庄市)    
④マルシェ“本活プロジェクト”~本と人をつなげる出前図書館~(新庄市)
⑤山間地の宝物を探そう(金山町)            
⑥歴史的地域資源の保存と活用を考える(金山町)
⑦森と人との共存を考えるⅠ~山間地の歴史を探り地域振興へ~(金山町)   
⑧大場満郎氏の冒険の心に触れ、最上を体感しよう!1(最上町)
⑨里地里山の再生1(舟形町)
⑩田舎体験で考える ~豊かな暮らしをつくる生き方働き方~(真室川町)
⑪子どもの自然体験活動支援講座1(真室川町)
⑫【大蔵村】自然・人・もの体験(大蔵村)
⑬里山体験と鮭川歌舞伎(鮭川村)
⑭戸沢村の超元気印!幸齢者集団の生きざまに学ぶ(戸沢村)
⑮里山保全と山菜料理(戸沢村) 
⑯伝承野菜栽培と郷土料理(戸沢村)
・日程
1)説明会(各プログラムの紹介・プログラム選択希望調査)
 :4月7日(金)16:30~ 基盤222教室
2)オリエンテーション 班顔合わせ・役割決め・フィールドワークの心構えについて
 :4月25日(火)16:30~ 基盤221教室
3)フィールドワーク活動期間:5月13日(土)~7月9日(日)
4)活動報告会:7月21日(金)16:30~ 基盤221教室

【学習の方法】
・受講のあり方
1)安全第一を心がけ,積極的に活動に参加してください。
2)専門分野の方法論や数値的なデータだけではなく,フィールドワーク(あるく・みる・きく)で集めたデータをもとに考えるよう心がけてください。「現場で考える」「体で考える」(もちろん頭も使います)ことが合言葉!そして,自分の想像力を大事にしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)オリエンテーションで配布される「しおり」を熟読し,内容を理解して授業に臨んでください。
2)オリエンテーションでの詳細説明に基づき①事前学習,②記録ノート(1回目),③中間学習,④記録ノート(2回目),⑤最終レポートに取り組んでください。
3)フィールドワーク終了後,活動報告会に向けて準備を進めてください。方法については説明会を開催します。発表指導を2回以上行います。

【成績の評価】
・基準
1)地域での活動により課題を発見し,探求により深め,活動報告会の発表により他者に伝える事が出来たかどうかを評価の基準とします。
2)一連のグループ学習の中でコミュニケーション能力や主体的学習力,社会性などを発揮できる事を評価の基準とします。
・方法
フィールドワーク活動への参加度30%/活動報告会での発表の完成度20%/現地講師による活動評価 40%/受講生による相互評価10%

【テキスト・参考書】
オリエンテーションで配布する「しおり」を参照の他,活動中に地域で配布される資料を活用してください。

【その他】
・学生へのメッセージ
最上広域圏は,学生諸君を温かく迎え入れてくれるでしょう。是非,もがみを見て,聞いて,感じて(味わって),「共生の森」のパワーを体全体で吸収してきてください。大学から最上広域圏までは借り上げバスを利用し,最上広域圏内の移動は,各市町村で手配します。プログラムによっては,宿泊や実技体験を伴いますので,参加費が必要となります。(詳細は,「各プログラムの紹介」の際に説明します。)
・オフィス・アワー
オフィス・アワーはありませんが,この授業の運営に協力する小白川キャンパス事務部教務課の事務職員が窓口にあたります。
(学生センター内エリアキャンパスもがみ事務局・小白川キャンパス事務部教務課:023-628-4707)

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