【授業の目的】
人文現象の中でも特に観光に焦点を絞り,山形の将来を見据えた観光の方向性を探る。観光学というよりは,観光という行動による満足の創出過程を観光者と観光地の双方の視点で考えながら,地域活性化の一手法として取り上げられることの多い観光について,基礎的な知識を得ることを目的とする。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は, 1)山形県内の観光の実態を知ることができる。 2)観光が及ぼす影響を観光者と観光地の双方の視点から説明することができる。 3)地域に必要な観光のあり方について自分なりの意見を持つことができる。
【授業概要(キーワード)】
観光,まちづくり,山形,温泉,インバウンド
【科目の位置付け】
この授業は,山形の観光を観光者と観光地の双方の視点から概観することによって,観光に関する基礎的な知識を習得するものである。
【授業計画】
・授業の方法
観光に関する簡単な座学を行った後,山形の観光地に赴き現地学習を進める。その後,グループワークによって他者と意見交換を行い,グループ単位で今後の方向性をまとめる。
・日程
1)ガイダンス 1日目 2)観光による満足の創出(観光者の場合) 3)観光による満足の創出(観光地の場合) 4)山形市中心市街地の概観 5)山形市中心市街地の観光拠点 2日目(先方の都合で訪問地が変更される場合がある) 6)蔵王地区の概観 7)インバウンド観光客の受け入れ 8)上山温泉の概観 9)商店街の衰退 10)両地区の比較 3日目 11)観光に関する全国的な動向 12)各観光地の強みと弱み 13)地域によって異なる課題 14)理想的な観光とは 15)プレゼンテーション
【学習の方法】
・受講のあり方
1)現地視察については,ただ漫然と見るだけではなく,それぞれの事象に対する自分の考え・感想をしっかりとメモし,疑問はできるだけ現地で解消することを心掛ける。 2)グループワークでは,他者の意見を聞きながら自分の考え・感想を整理するので他者の意見と自分の意見の違いを見つけることが重要になる。
・授業時間外学習へのアドバイス
プレゼンテーションのために,PCやソフトの扱いに慣れておくことが望ましい。ただし,必須ではないので,操作ができなくても本講義の理解度や評価には影響しない。
【成績の評価】
・基準
山形の観光の特徴やそれが人/地域に及ぼす影響を主体的に考察し,自分の意見を適格に主張できることが合格の基準となる。
・方法
1)上記授業計画2~14まで,各単元終了後に提出するミニットペーパー 5点×13回 2)グループワークでの積極性 15点 3)プレゼンテーションにおける分担部分の完成度 20点
【テキスト・参考書】
特になし
【その他】
・学生へのメッセージ
ガイダンスの日時は掲示する。 現地に行って考えることが中心になる授業のため,欠席した場合は大幅に評価を下げることになる。
・オフィス・アワー
金曜日8:50~10:20 山田研究室(人文社会科学部棟3号館6階)
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