公共政策とはなにか(政治学)
 Introduction to Public Policy (Political Science)
 担当教員:金子 優子(KANEKO Yuko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科地域公共政策コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
公共政策について、その基礎概念を理解するとともに、公共政策の主な担い手である国及び地方公共団体の活動についての理解を深める。
「公共」とはなにか、「政策」とはなにかについて、基本的な考え方を理解させるとともに、国の行政機関及び地方公共団体が「公共政策」を巡ってどのような活動を行っているのかについての知識を深める。

【授業の到達目標】
近年多く語られるようになった「公共政策」の意義についての理解を深めるとともに、国の行政機関及び地方公共団体の活動についての実態的な知識を身につけることができる。

【授業概要(キーワード)】
公共の意義、政策手法、政策情報、政策評価

【科目の位置付け】
基盤教育科目 教養科目 文化と社会 政治学

【授業計画】
・授業の方法
講義の際にパワーポイントを用いるとともに、レジュメをwebclassを通じて配信する。受講生がパソコンを用いて公共政策に関する情報を検索するとともに、グループワークを行う。
・日程
1. 公共政策の基礎概念
2. 「公共」の意義
3. 「政策」の意義
4. 公共政策の構成要素
5. 公共政策の構成要素ごとにみる各府省の政策
6. 市場システムと公共システムの比較からみる公共政策の特徴
7. 公共政策の分類論
8. 政策情報の収集・処理・利用
9. 国勢調査の結果から考える政策
10. 政策評価書からみる社会秩序行政の概要とその担い手
11. 政策評価書からみる国土基盤行政の概要とその担い手
12. 政策評価書からみる国際関係行政の概要とその担い手
13. 政策評価書からみる経済産業行政の概要とその担い手
14. 政策評価書からみる国民生活行政の概要とその担い手
15. 政策評価書からみる教育文化行政の概要とその担い手

【学習の方法】
・受講のあり方
講義の中で受講生の意見を随時求める。パソコンを用いて受講生自らが各府省のWebsiteにアクセスして各種政策に関する情報の検索を行うとともに、講義の後半ではグループワークを行う。私語、携帯電話は禁止。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習としては、中央政府や地方自治体が行っている政策に関する新聞報道に目を通しておくことが望ましい。復習としては、レジュメとノートの筆記内容を再確認すること。

【成績の評価】
・基準
講義の中で触れる政策情報を用いて受講生が考える「公共政策」についてのレポートにおいて、政策情報の分析とそれに基づく公共政策の目的・概要、公共政策の構成要素ごとの説明を的確に行っていること。筆記試験では、個別の公共政策についてその構成要素ごとに説明できること。
・方法
政策情報を用いた自らが考える公共政策のレポート(40点)、期末筆記試験(60点)

【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しない。
参考書として、秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉著「公共政策学の基礎」有斐閣(やや高度)

【その他】
・学生へのメッセージ
毎日、新聞に目を通し又は報道関係websiteにアクセスして、公共政策を巡る情報に触れて関心を持つことが期待される。講義においては、受講生の意見を求めることが多くあるので、積極的に発言してほしい。個別の公共政策について、受講生自らがパソコンで検索し、内容の発表を求めることがあるので、パソコンの使用方法に習熟している方が望ましい。
・オフィス・アワー
火曜日10:30-12:30、13:30-14:30。なお、在室時はいつでも可。確実を期するならメールにて事前連絡のこと。

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