自然地理学(地理学)
 Physical Geography (Geography)
 担当教員:伊藤 晶文(ITO Akifumi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
私たちの生活基盤である地形の基礎知識を得ることは,開発や災害予測など,人間が自然環境とうまくつきあっていく上で重要です。本講義では,南九州に広がるシラス台地を例に,その特徴や形成過程とともに,人間による開発や土砂災害の事例と対応を紹介します。

【授業の到達目標】
1.地形の基礎知識(特徴や形成過程など)を習得する 2.地形と人間の開発や自然災害との関係を説明できる

【科目の位置付け】
自然地理学の主要な研究分野である地形学の基礎を理解する。

【授業計画】
・授業の方法
本授業は講義形式で,板書内容,図表および写真を液晶プロジェクターにより提示します。
・日程
(以下のように進める予定ですが,受講者の関心や理解度に応じて内容や順序を一部変更する場合があります。)
1.ガイダンス
2.シラスを生じた巨大火砕流噴火
3.シラスの特徴と分布
4.シラス台地の形成
5.シラス台地を刻む谷
6.シラス台地の水と開発
7.風化とマスムーブメント
8.斜面の発達
9. シラス斜面の崩壊の形態
10.シラス斜面の崩壊発生周期その1
11.シラス斜面の崩壊発生周期その2
12.シラス斜面の崩壊発生周期その3
13.シラス台地周辺の土砂災害事例
14.シラス台地周辺の土砂災害対策
15.まとめと試験

【学習の方法】
・受講のあり方
板書内容だけでなく,液晶プロジェクターで示した図表の説明(口頭での説明を含む)もノートなどに筆記して,授業内容の理解に努めること。
関連する過去の授業内容を参照する場合があるので,以前のノートおよび配布資料を持参すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
複数回行う小課題や期末試験に備えて,授業内容を後で振り返ることができるようにノートおよび配布資料を整理しておくこと。
自然災害や各種の環境問題に関する報道など,自然環境とのつきあい方に関する考えを深めるための情報を積極的に取り入れること。

【成績の評価】
・基準
期末試験および小課題により,授業内容の理解度を評価します。授業で紹介した地形に関する基礎情報(特徴,形成過程など)や,地形と人間の開発や自然災害との関係を適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
小課題(数回)40点,期末試験60点。第14回までに10回以上の出席を期末試験の受験資格とします。

【テキスト・参考書】
授業で紹介する図表をまとめた資料(プリント)を配布します。

【その他】
・学生へのメッセージ
IC学生証による出欠情報システムを利用する予定ですので,毎回学生証を持参してください。なお,学生証忘れと30分以上の遅刻は,ともに2回で1回の欠席とします(期末試験の受験資格に関わります)。
・オフィス・アワー
木曜日12:00~13:00 伊藤晶文研究室または地理情報処理資料分析室。他の日時を希望する場合は,講義終了時に希望時間を伝えてください(別途調整します)。

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