自分で学ぶコーチング(心理学)
 Seminar on Coactive Coaching (Psychology)
 担当教員:佐藤 香(SATOU Kaori)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
コーチングは世界中で成長している職業であるとともに、ビジネスや行政、非営利団体のリーダー、教師、カウンセラー、親など様々な人たちの間に普及し続けているコミュニケーション・スタイルです。コーアクティブ・コーチングはコーチとクライエントの双方が積極的に協働的に関わり合うことに注目して行うコーチングのことです。本授業の目的はコーアクティブ・コーチングのスキルの基礎をテキストによる学習と実践的な演習を通じて習得することです。同時に、プレゼンテーションを通じてのコミュニケーション能力の獲得と演習に関してのレポート作成を通じて内容の分析、考察を行い、論述による他者へのコミュニケーション能力の獲得も目指します。

【授業の到達目標】
コーアクティブ・コーチングのスキルを、初歩的な段階でも身につけるようになること。また、プレゼンテーション力、要約力、いろいろな現象の分析力を獲得すること。

【授業概要(キーワード)】
コーアクティブ・コーチング、傾聴、自己管理

【科目の位置付け】
本授業は、(1)コーアクティブ・コーチングのスキルの基礎を習得すること、(2)演習により、実践力、分析力をつけ、他者に伝えるコミュニケーション力も磨くものです。

【授業計画】
・授業の方法
1)毎回テキストの特定の章の要約を担当者が発表し、それに基づいての補足説明、質疑応答の後参加者全員で議論します。担当者以外もその週の予定箇所を読んで予習してくることが前提になります。
2)演習の入っている章では章の内容要約の後指定した演習を各自行います
行った演習内容を授業後各自に復習し、理解を深めます。
3)演習を実施した場合、演習内容について次週までに感想・考察をWebclass上で提出し、演習実施と執筆を通して、コーチングの基礎を習得します。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 第1章 コーアクティブ・コーチングのモデル
第3回 第2章 コーアクティブ・コーチングの関係
第4回 第3章 傾聴①
第5回 第3章 傾聴②
第6回 第4章 直感
第7回 第5章 好奇心
第8回 第6章 行動と学習
第9回 第7章 自己管理
第10回 第8章 フルフィルメント
第11回 第9章 バランス
第12回 第10章 プロセス
第13回 第11章 コーアクティブ・コーチングの実践と未来
第14回 ツールキットを使用しての最終的なスキルみがき①
第15回 ツールキットを使用しての最終的なスキルみがき②
上記の日程は実施する演習の進み具合等によって変更になる場合があります

【学習の方法】
・受講のあり方
履修者はテキストを購入し次週の予習を(通読)してくること。履修者が輪番でその週学習する章の内容をまとめプレゼンテーションを最低一人につき一度は行い、要約力と伝える力を養います。聞き手は積極的に質問することが期待されます。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)テキストの次週の予定章を丹念に読んでくること。
2)プレゼンテーションへの準備は参考書やネットを参考に内容のまとめ方、プレゼ
 ンの仕方を自分でも学習するよう能動的に取り組むこと。
3)自分の行ったプレゼンテーションの反省点をまとめ、できれば改善方法も考え
ること。

【成績の評価】
・基準
積極的・能動的な発言と演習への取り組み、他の参加者とブレーンストーミングのような学びができること。
授業を通して得られた知識をもとに行う演習内容を分析すること、その考察を伝えることができること。これらを合格の基準とする。
・方法
①授業参加と発言 30% ②演習に関するレポート 40% ③プレゼンテーション 30% 

【テキスト・参考書】
コーチング・バイブル 第3版 東洋経済新報社(刊)
ヘンリー・キムジーハウス、キャレン・キムジーハウス、フィル・サンダール(著)
CTIジャパン(訳)
(テキストです。各自購入してください。)

【その他】
・学生へのメッセージ
予備知識は特に必要ではありませんが、十分な予習と復習、授業への積極的な取り組みが求められます。授業の性格上、履修希望者多数の場合は公平な方法で履修制限をさせていただくことがあります。
・オフィス・アワー
水曜日 12:00-13:00 (研究室)

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