日本の文学Ⅱ(古代から近世まで)(文学)
 Literature of Japan Ⅱ(Literature) 
 担当教員:名子 喜久雄(NAKO Kikuo)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
日本人の感性・思考態度の基盤を形成し続けた短詩形文学の、基礎的な歴史的展開を学び、それぞれの時代の特質を、代表的作品を通じて理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
1 古典和歌の特質の理解の上に立って、古典和歌と近代短歌の違いを説明できる。
2 それぞれの時代の代表的な作品・歌人・連歌師・俳諧師の特質を、説明できる。
3 中世和歌史の展開や政治との関連、連歌の基本、俳諧の本質・芭蕉の文学史的位置を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
中世和歌 連歌 宗祇 俳諧 芭蕉 蕪村

【科目の位置付け】
この授業は、日本の文化・日本人の感性の基盤となった短詩形文学の理解を深めることを目的とする。

【授業計画】
・授業の方法
その分野・時代の代表的作品を取り上げ、その作品・作者の特質と傾向の変遷を説明する。プリントの作品の朗読を課すことがある。
・日程
第1回 全体の予定の説明・前期のポイントの復習
第2回 勅撰集における13~14世紀の状況(1)
第3回 勅撰集における13~14世紀の状況(2)
第4回 玉葉・風雅の意義
第5回 15世紀以降の和歌の状況
第6回 連歌の歴史(1)
第7回 連歌の歴史(2)・連歌のルール
第8回 宗祇の位置-古典文学と連歌師-
第9回 俳諧とは
第10回 芭蕉以前の状況
第11回 芭蕉の文学史上の位置
第12回 「おくの細道」とは何か
第13回 芭蕉以後の俳諧-蕪村・一茶の世界-
第14回 俳諧と近代俳句
第15回 総まとめ 試験

【学習の方法】
・受講のあり方
授業以前にプリントの予定の箇所の作品などを、読んでおくこと。そのうえで、講義内容・板書内容を、ノートなどに筆記して内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考文献・授業で紹介する文献・サイトなどにより、授業で取り上げた作品・作者などを深く調査してほしい。

【成績の評価】
・基準
それぞれの時代の和歌・連歌・俳諧のあり方の特徴・代表的作者の史的位置など、和歌・連歌・俳諧に関する基本的事項を、わかりやすく説明できる。
・方法
平常点  20点 作品朗読・質問に対する応答を含む。
レポート 30点 中間点以降に、授業内容に関するレポートを課す。
試験   50点 授業内容に関する理解の程度を問うもの。

【テキスト・参考書】
テキスト プリント使用予定
参考書 新編日本古典文学全集・新日本古典文学大系・和歌文学大辞典

【その他】
・学生へのメッセージ
古典文法を忘れていても、授業についていけます。

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