【授業の目的】
音に関する基本的な知識を体験的に習得することを目的とする。実際に音を聞いて,きれいな音,ひずんだ音,雑音など,音の些細な違いを理解していく。
【授業の到達目標】
音に関する基本的な知識を,自分の体験も含めて他者に説明できる。
【授業概要(キーワード)】
音,聴覚,音響,音楽
【科目の位置付け】
この授業は,健全で良識ある市民として生きるための豊かな教養を養成する科目である。
【授業計画】
・授業の方法
毎回の授業では,さまざまな音を実際に出し,解説を加える。音を聞いた際に感じた事,考えたことと科学的な知識を結びつけることで音に関する知識を体験的に習得していく。
・日程
1.オリエンテーション 2.音の基礎 3.音の錯覚1 4.音の錯覚2 5.知覚と時間 6.デジタルサウンド 7.前半の振り返り 8.音声 9.建築音響 10.騒音・振動 11.音響機器 12.超音波 13.音楽音響1 14.音楽音響2 15.まとめ
注)授業の進行状況に応じて順番や内容が変更される可能性がある。
【学習の方法】
・受講のあり方
1)個別のメッセージのやりとりや,振り返りシート・レポートの提出にウェブクラスを用いるため,ウェブクラスを使えるようにしておくこと。 2)専用の音響機器で音を出す都合上,受講者数を100名に制限する。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で学んだ知見をもとにして日常生活での音や音楽を聞き,理解を深めること。
【成績の評価】
・基準
音に関する基本的な知識とそれに関わる自分自身の体験を他者に説明できることを合格の基準とする。
・方法
毎回授業後に提出する「振り返りシート」とレポートで評価する。振り返りシートは1回あたり2点とする。この際,共有したい話題だと判断された場合は8点とする。共有したい話題とは,深い考察,独創性のある話題などのことで,後の授業で紹介し,全員で共有して学びを深めるものである。この際,良く書けている話題だけではなく誤解や勘違いのある話題を取り上げて皆の学びに活かすこともある。 レポート提出は中間(20点)と最終(40点)とする。授業で出てくる専門用語を中心に,自分で理解したことをまとめるものとする。 12回提出される振り返りシートの合計点とレポート得点の合計を求め,最大を100点として評価する。
【テキスト・参考書】
テキストは用いず,必要に応じて資料を配布する。深く学びたい人は参考書として「鈴木ら著,音響学入門,コロナ社(2011)」を参照すると良い。
【その他】
・学生へのメッセージ
1)授業ではできるだけ数式を使わずに説明し,実際に様々な音や音楽を聞き,受ける印象や感想を大事にする。 2)授業の中で多種多様な音を出すが,聴覚に危害を加えるような音は出さないし,不快な音を出す場合は悪影響が出ないように配慮する。 3)月曜日7・8と木曜日9・10に同じ内容で開講するので希望する方を選択すると良い。
・オフィス・アワー
多くの場合,昼休み時間は研究室(理学部3号館A402号室)にいる。
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