文化人類学入門(文化論)
 Introduction to Cultural Anthropology(Culture)
 担当教員:坂井 正人(SAKAI Masato)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
日本を含めた世界のさまざまな地域(ギリシャ、バリ島、ニューギニア、北米、南米、アフリカなど)における生活世界を、不浄・結婚・恋愛・呪術・病気・死・贈与・地上絵などのテーマに焦点をあてて検討します。これらの事例を検討する際に、自文化を見つめなおし、それを世界のさまざまな文化と比較します。こうした作業を通じて、人間の文化活動・社会活動の多様性と類似性に関する理解を深めるとともに、文化人類学的な物の見方・考え方を身につけることを目的とします。

【授業の到達目標】
(1)世界各地の民族・文化について理解して、適切に説明できるようになる。
(2)世界各地の人々との比較を通じて、同じ人間である我々に関する理解を深めることで、異文化および自文化を学ぶための基礎を身につける。

【授業概要(キーワード)】
不浄、結婚、恋愛、呪術、病気、死、贈与、地上絵

【科目の位置付け】
この授業では、文化人類学的な視点から世界を見ることによって、異文化を理解するために必要な幅広い知識を習得します。

【授業計画】
・授業の方法
日本および世界各地の生活世界に関して、パワーポイント、印刷物、映像作品などを使って解説します。受講者の理解度を確かめるために、質疑応答を行うことがあります。
・日程
第1回 文化人類とは?
第2回 現代日本人の不浄観
第3回 古代日本人の不浄観
第4回 恋愛と結婚:理想的な結婚とは?
第5回 死者との結婚
第6回 妊娠:赤ちゃんはどこから来るのか?
第7回 アンデスの魔女
第8回 生霊と憑きもの
第9回 死をめぐる文化:バリ島の葬式
第10回 賢者の贈り物
第11回 南太平洋の遠洋航海者
第12回 贈り物を破壊する人々:北米インディアンの事例より
第13回 サンタクロースの謎
第14回 ナスカの地上絵:山形大学ナスカ研究所の成果
第15回 まとめと補足

【学習の方法】
・受講のあり方
授業で説明される世界各地の事例を、自分の日常世界と比較しながら聞いてください。
授業内容に意見や質問がある場合、講義中に発言してください。また、配布される質問用紙も活用してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業の進行状況にあわせて、参考書を読み進めると理解が進みます。

【成績の評価】
・基準
(1)世界各地の生活世界について理解して、適切に説明できることを合格の基準とします。
(2)世界各地の人々との比較を通じて、同じ人間である我々に関する理解を深めることで、異文化および自文化を研究するための基礎を身につけていることを合格の基準とします。
・方法
レポート:50パーセント
平常点 :50パーセント
平常点は授業中の発言および質問用紙の内容にもとづいて採点します。特に授業中の発言を高く評価します。

【テキスト・参考書】
参考書:山下晋司・船曳建夫(編著)『文化人類学キーワード(改訂版)』(有斐閣双書、2008年)

【その他】
・学生へのメッセージ
休講および補講を行う可能性があります。掲示に注意してください。
・オフィス・アワー
木曜日12時30分~13時30分(坂井研究室)

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