化学Ⅱ(化学)
 Chemistry II (Chemistry)
 担当教員:奥野 貴士(OKUNO Takashi), 鵜浦 啓(UNOURA Kei)
 担当教員の所属:理学部理学科
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義(一般・発展)
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本講義は、化学において大切な化学平衡や化合物の反応性の基礎の習得を目的とする。

【授業の到達目標】
1) 酸塩基の定義を説明できる
2) 酸化還元反応を説明できる
3) 反応速度式を記述し、化学反応を説明できる
4) 有機化合物の構造およびその反応性を説明できる

【授業概要(キーワード)】
エントロピー,反応速度,化学平衡,溶解度積,有機化合物,生体分子

【科目の位置付け】
化学に必要な物理的法則、数学的・理論的取扱に基づき、化学を体系的に理解できる基礎力を身につける。(理学部理学科の学習・教育の到達目標)

【授業計画】
・授業の方法
教科書を中心に講義形式で行う。
・日程
15回の授業で以下の内容について解説する。
1) 酸塩基の定義と緩衝液
2) ハードな酸、ソフトな酸:HSABの概念と遷移金属錯体
3) 酸化還元(レドックス)反応
4) 化学熱力学の基礎
5) 化学反応速度論の基礎
6) 有機化合物の構造と分類
7) 有機電子論の基礎
8) 生体分子の構造と物性

【学習の方法】
・受講のあり方
教科書と講義中に配布する資料を中心に講義します。講義中に話した内容や板書はノートに書き,講義内容を理解するようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
教科書および配布資料を前もって読んでおくことで,授業の理解が深まります。
その日のうちに授業ノート,教科書を復習・整理してください。

【成績の評価】
・基準
1回の試験を実施し,エネルギ-とエントロピー,化学変化の速度と平衡,有機化合物の構造と分類,有機電子論の概念,生体分子について理解できているかを基準に評価します。
・方法
試験の成績と演習を総合的に評価します。

【テキスト・参考書】
化学(第4版) 物質・エネルギ-・環境 、学術図書出版

【その他】
・学生へのメッセージ
化学IIは化学コースの科目を理解する上で,基礎となる位置付けの科目です。授業として取り上げなかった教科書の内容も自主的に学習し,教科書を十分に活用して下さい。興味のある内容が有れば,専門書にも早いうちに触れて,知識を深めておくことを薦めます。授業で分からないことはそのままにせず,積極的に化学コースの教員に質問に来てください。

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