感じる山形10~教科書の向こう側へ~ (山形から考える)
 Feel Yamagata! 10 –beyond the textbooks- (Thinking Outside Yamagata)
 担当教員:滝澤 匡(TAKIZAWA Tadashi)
 担当教員の所属:山形大学
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 山形県の魅力である地域の財産(自然・文化・歴史・産業・コミュニティ)を、体験的に学習します。教科書だけでは知ることができない情報を五感で学び、深みある知識として習得するとともに、汗と苦労の先に待つ喜びを肌で感じます。これは、山形をもっと知り、好きになる授業です。そして、学生や地元講師との協働では、年齢や背景の異なる様々な人々の組織の中で活動する楽しみに出会えます。

【授業の到達目標】
 山形県の地域の魅力を、単なる知識としてではなく、担い手の方々の指導により体験として学びます。この新しい体験は、皆さんの心に貴重な経験として刻まれることと思います。 積極的に活動し、新しい世界に触れてください。 講師による対話的な指導や集団での学習活動を通じて、[コミュニケーション力][行動力][チームワーク][組織における自己の確立]が養われます。 グループで体験を報告する成果発表会では、[チームワーク][プレゼンテーション力]が身につきます。 これらは、社会人となり組織で活動する際に必ず活きてくる経験となります。

【授業概要(キーワード)】
 体験型学習、フィールドワーク、山形県の魅力、社会人力、アクティブラーニング、キャリア教育、地域創生

【科目の位置付け】
 山形の地域資源を教育に活用し、学生に社会人としての素養を育て自立した個人として地域社会における責任を果たす態度・志向性を養成する。

【授業計画】
・授業の方法
 以下のプログラムから1つ受講します(履修登録は各プログラムで個別に行います)。それぞれ、週末に行われる現地での合計約4日間の演習です。


━開講プログラム(予定)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.「循環型まちづくり体験」/ 講師:レインボープラン推進協議会・長井市地域づくり推進課  (9月及び10月に開講予定)
「家庭から出る生ゴミを堆肥として地域農業に利用するレインボープラン」や「豊富な水資源を活かした創蓄省エネモデルの構築」に
   取り組む長井市で循環型まちづくりを学ぶ。


2.「雪と共に生きる体験」/ 講師:尾花沢市 地域支援課  (週末に開講予定。主な活動は後期だが、一部活動は夏休みの可能性あり)
   世界有数の豪雪地である尾花沢市で雪かきを行い、雪の中で生きるご苦労にふれ、その中で生まれた知恵、楽しさ、人とのつながりを学ぶ。


3.「地域のにぎわいづくり体験」/ 講師:柏倉にぎわいづくりネットワーク  (週末に開講)
   山形市・柏倉地区の柿を利用した「干柿まつり」や伝統行事いわいいわいと連携した「ぼんぼりまつり」の運営に参加し、地域の文化と
   それを活用したまちづくりを学ぶ。

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・日程
① ガイダンス → ② 履修決定 → ③ 事前打合わせ → ④ 現地での演習 計約4日間 → ⑤ 成果発表会(2月)
 詳細は、学内掲示板やガイダンスで連絡します。

【学習の方法】
・受講のあり方
 体験現場では地元講師の方の指導・指示に従い、安全に配慮しつつ、積極的な姿勢で学習して下さい。
・授業時間外学習へのアドバイス
 配布資料やインターネットで事前学習をしてくることが望ましいです。演習後は成果発表会に備え各自で内容をまとめてください。

【成績の評価】
・基準
 現地演習への参加が基本です。2日以上の欠席は認めません。毎回のレポートと授業態度で参加意識を評価します。レポートでは、体験をふりかえり、得られた知識や経験に基いて考察し、論述できることが合格の基準です。授業では、コミュニケーション力の獲得も重要な目的です。講師の方と積極的に交流し自発的に学習する点を参加意識として評価します。成果発表会では、活動内容のプレゼンテーションをします。ここでは、チームワークを発揮し簡潔で分かりやすく的確にまとめられることが合格の基準です。
・方法
 授業参加点:50点(3日間の参加では40点)、教員および講師による活動評価:レポート30点+学習態度10点、成果発表会:10点

【その他】
・学生へのメッセージ
 地域の講師の方々から積極的に吸収して下さい。高校までの受動的な学習とは異なる体験の機会を十分に活用し、楽しみながら学んで下さい。
・履修にあたっての留意点
  大学から演習地へは借上バス等を利用します。体験に必要となる教材費、食事や宿泊にかかる費用は学生各自の負担になります。
  各プログラムの定員は約7名です。
 
・オフィス・アワー
 事前にメール(ttakizawa@jm.kj.yamagata-u.ac.jp)で連絡してください。

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