フィールドワーク-山寺-(歴史学)
 Fieldwork in YAMADERA (History)
 担当教員:荒木 志伸(ARAKI Shinobu)
 担当教員の所属:基盤教育企画部
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
山形県内の霊地霊場での現地での講義・実習を通じて、地域の歴史に対する理解を深める。

【授業の到達目標】
山形には全国的にみても著名な霊場が多数存在し、歴史的にもたびたび重要な役割を果たしてきた。そのフィールドに実際に飛び込み、自らの手と足を使って調査することで、大学での「学び」について体得する。
具体的には山形市・山寺立石寺で石造文化財の調査に参加し、身近な素材からテーマを発見する方法を学ぶことを目標とする。

【授業概要(キーワード)】
山寺立石寺、修験道、石造文化財、霊場、墓石、地域史、考古学、歴史

【科目の位置付け】
歴史や民俗などについて様々な視点から理論的に考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。現地での実践的な調査を通じて、自らの体験を通じて今後の大学生活の基礎となる力をつける。

【授業計画】
・授業の方法
事前学習(講義形式)を基に、現地でのフィールドワークを2日間実施する。また、その成果についてグループワーク活動をもとにプレゼンテーションによる成果報告を行う。
・日程
1 ガイダンス
   ※6月中旬頃、基盤共通教育掲示板で詳細をアナウンス
     履修希望者は、指示に従ってエントリーシートを提出すること
2 オリエンテーション
   班編成、顔合わせ
3 事前学習
   調査の方法のガイダンス、VTRでの事前学習
4~13 フィールドワーク
※8月か9月に実施(6月の掲示でアナウンスする)
     山形市・山寺立石寺で、石造文化財調査に参加
     観光の現状について、現地での考察
14,15 成果報告会(プレゼンテーション)
   10月中を予定

【学習の方法】
・受講のあり方
受講者は15名程度を限度とする。細かい歴史・考古学の知識の有無は全く問わないが、地域の人にとって大切な信仰の地である「霊場」に入り、大学生としての自覚を持って参加できる人の履修を原則とする。
また、ガイダンスからフィールドワーク、成果報告会など、すべてについて必ず参加できることを受講条件とする。他の授業との重複等、学内活動との関係以外での個人的な都合による欠席は認められないので留意すること。
なお、現地では学外の研究協力者や他大の学生との共同作業となる。
・授業時間外学習へのアドバイス
ガイダンスで説明・配布する資料やマニュアルで、きちんと事前に学習してフィールドワークに参加すること。わからない点については、直接教員に質問するなどして早めに解消すること。
現地で調査した内容をもとにプレゼンテーションをするが、各自で記録や写真などをこまめにとり、整理しておくようにすること。

【成績の評価】
・基準
事前学習では、きちんと集合時間等が守れているか、連絡をきちんとできているか等の点から評価する。フィールドワークでは、正しい調査方法にのっとり、きちんと記録作業などができているかを基準とする。プレゼンテーションでは、調査対象となった石塔についての理解がきちんとできているか、準備がきちんとできているか、内容をきちんと分析した上でのプレゼンテーションとなっているかについて、評価する。
・方法
事前学習(20点)フィールドワーク中の課題(50点)プレゼンテーション(30点)
※実習ルールなど基本事項を守ることが出来ないなど、受講姿勢に問題ありと判断された場合、教員の指示で参加の停止させる場合がある。

【テキスト・参考書】
横山昭男編『図説 山形県の歴史』1996
伊藤清郎『霊山と信仰の世界-奥羽の民衆と信仰』1997
東北中世考古学会編『中世の聖地・霊場』2004

【その他】
・学生へのメッセージ
後期登録の科目ですが、前期期間からスタートします。まず、6月中旬頃に詳細についてアナウンスし、フィールドワークは8月か9月に実施する予定です。
履修を希望する人は、基盤共通教育の掲示板を頻繁にチェックするようにしてください。
学部・学科、事前の知識を問わず、生の歴史に触れたいという興味がある人は、ぜひ受講してほしいと考えています。
・オフィス・アワー
在室時はいつでも対応いたします。事前にメール等でアポイントを取って頂き、研究室においでください。
 連絡先:shinobu@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp

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