ホンモノの地域貢献と地域活性化とは何か-山形を元気にする企業家から学ぶ-(学際)
 The True Contribution toward Communities (Interdisciplinary Study)
 担当教員:浅野 茂(ASANO Shigeru),福島 真司(FUKUSHIMA Shinji),齋藤 志直(SAITO Shinao)
 担当教員の所属:山形大学,基盤教育企画部非常勤講師
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 真の地域活性化とは何か、自分自身で主体的に生きるとは何かを、山形に生き、山形を元気にする企業家・起業家のみなさんから学ぶ。講演を聴くだけではなく、多くの企業経営者や受講者とのグループディスカッションを通して、自分自身が志を高く、夢を抱いて、主体的に生きるとは何かを考え抜く。
 起業家を目指すみなさんはもちろんのこと、教員、公務員、ビジネスパーソン、NPO等を目指すみなさんにとっても、知識、マインド、人脈を得る上で、極めて重要な経験を提供する。

【授業の到達目標】
1)地域をよりよいものとするために企業経営を行っている経営者から直接話を聞き、地域活性化の実際について、深く理解することができるようになる。
2)中小企業経営者の生きがいや、やりがいを持って自分自身で主体的に働くという生き方に触れ、人から言われた大企業、公務員志望等だけの表層的で単純なキャリア観ではない、自分自身のキャリア観を身につけている。
3)授業のための議論ではなく、中小企業家が真剣勝負で議論する勉強会への参加機会を得ることで、「机上の議論」ではない「本物の議論」を経験し、社会に出ても学び続けること、自分自身を高め続けることの大切さを理解することが出来るようになる。
4)山形県中小企業同友会(以下、同友会)の経営者や地元金融機関、行政マン等と多くの社会人と実際に御縁をいただくことで、山形という地域で人脈を広げ、将来を深く考えることができる。

【授業概要(キーワード)】
中小企業家同友会、山形の企業経営者、真の地域活性化、「主体的に生き抜く」姿勢とマインド、グループディスカッション

【科目の位置付け】
教養科目(応用と学際)

【授業計画】
・授業の方法
 授業は、以下の3つの区分で構成する。
A. 山形大学での授業
B. 山形県中小企業家同友会例会等経営者の勉強会
C. 中小企業家同友会企業の訪問
・日程
 授業は、授業計画の区分(A~C)に沿って、以下の日程及び要領で実施する。
Aは、10月6日(金)、11月10日(金)、1月19日(金)の14:40~17:50に計3回
Bは、10月~1月の平日18時半~21時開催の例会等に計2回
Cは、11月25日(土)、12月1日(金)の終日及び午後に計2回
A及びBは1時間の経営者による講演と、2時間の経営者を交えたグループ議論と発表を基本とする(通常授業2コマ)。
Bは期間中10回以上開催される例会等のうち都合のよい日程に2回参加することとする。
Cはいずれも原則参加とする。
なお、A及びCを欠席した場合の代替措置として、Bの参加を増やすことを可能とする。

【学習の方法】
・受講のあり方
 本授業は原則、約60分の講義と質疑応答、120分間のグループ討論及びグループごとのまとめの発表という形で進行する。授業におけるグループ討論のテーマは、毎回講師から与えられ、講師以外の10名前後の社会人も交えて真剣勝負の議論を行う。
例会等の学外イベントでのグループ討論は、実際の経営者の勉強会での真剣勝負のグループ討論の現場に、学生の立場で参加する。
毎回の授業終了後に、振り返りや気づき、自分自身の成長等をレポートにまとめ、授業専用グループウェアを通じて提出する。
・授業時間外学習へのアドバイス
 予習、復習は、特に必要としない。ただし、毎回の授業は、企業家の方たちとの、議論のための議論ではなく真剣勝負の議論になる。毎回、1人の社会人として、気持ちを整理し、目線を高く上げて臨んで欲しい。毎回「振り返りレポート」を授業専用グループウェアを通じて提出し、本授業を履修する他の学生の気づきを読んだり、ウエブ上でも議論することにより、自分自身の学びを深める。

【成績の評価】
・基準
以下の観点に沿って評価する。
①授業参加態度やグループ討論における発言:40点
②毎回の振り返りレポート:40点
③最終レポート:20点
・方法
①授業参加態度やグループ討論における発言:講演への質問を含め、クラス、グループ討論での積極的な発言等、参加の姿勢を評価する。
②毎回の振り返りレポート:毎回授業終了後に授業専用グループウェアにて、グループごとに学生同士が多様な観点からお互いのよかったところを評価し合う。
③最終レポート:大学内の授業、学外の企業経営者の勉強会参加、企業訪問等によって得た知見や人脈をもとに、自分自身がどのような理念をもって学生生活や社会生活で、成長し、社会に貢献するのかについてまとめたレポートを通じて評価する。

【その他】
・学生へのメッセージ
 毎回の授業では、企業家である社会人が参加し、彼らの講演や彼らとの真剣勝負の議論を通して、自分自身を大いに成長させることとなる。主体的に、今、この時点から、自分自身の人生を、自分自身で切り開いていくという強い気持ちをもって望んで欲しい。また、自分自身が一人のプレイヤーとして、地域活性化を考え抜き、将来自分のできることを確実に実践していく地域活性化とは何かを考え抜く姿勢をもって、授業に臨んで欲しい。 なお、「地域をどう活性化するか」は、政治、ビジネス、行政等、中央統制が急速に崩壊する今後の社会を生きる起業家、ビジネスパーソン、公務員、教員、NPO職員等、全ての職業人にとって、極めて中心的なテーマであるので、積極的に受講して欲しい。
・オフィス・アワー
 オフィス・アワーは、すべてアポイントメント制とするが、電話、メール、授業専用グループウェアでの相談等は、24時間受け付ける。

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