社会と教員の在り方
 Teachers in Society
 担当教員:山内 隆之(YAMAUCHI Takayuki),中井 義時(NAKAI Yoshitoki)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
社会人としての教員の役割と倫理を強く自覚した、コミュニケーション力ある教員を養成する。
道徳心や公共の精神を重視する教育基本法に即して、第6次山形県教育振興計画の目標「人間力に満ちあふれ、山形の未来をひらく人づくり」を具体的に実現できる教員を養成する。そのため、「いのちの教育の創造」を中心に、「体罰」・「いじめ」・「保護者」等の学校現場における今日的課題について、グループで検討することによって、社会に適応する教員としての資質の向上を図る。

【授業の到達目標】
「いのちの教育の創造」をテーマとする具体的課題の講義と演習を通じて、現代社会おける学校教育の役割を理解するとともに、教員または社会人としての賢明な判断力、高い倫理観、強い使命感、コミュニケーション力等の能力を向上させることができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
教員の倫理、コミュニケーション力、道徳心、体罰、いじめ、保護者との連携

【科目の位置付け】
共通科目で必修

【授業計画】
・授業の方法
体験報告(ワークショップ)、ディベート、ロールプレイング等を中心とした受講者参加型の授業を行う。
・日程
1.本授業の目的、方法、概要についての説明(オリエンティーション)
2.体罰について①/テーマの問題点についての説明、体験報告(ワークショップ)
3.体罰について②/学校現場や自己体験の振り返り
4.体罰について③/ロールプレイング
5.体罰について④/省察(ディベート)
6.いじめについて①/テーマの問題点についての説明、体験報告(ワークショップ)
7.いじめについて②/学校現場や自己体験の振り返り
8.いじめについて③/ロールプレイング
9.いじめについて④/省察(ディベート)
10. 保護者と教員の倫理①/テーマの問題点についての説明、体験報告(ワークショップ)
11. 保護者と教員の倫理②/学校における問題事例の再現(ロールプレィ)
12. 保護者と教員の倫理③/ロールプレイング
13. 保護者と教員の倫理④/省察(ディベート)
14. 社会と教員の在り方(まとめ①)
15. 社会と教員の在り方(まとめ②)

【学習の方法】
・受講のあり方
受講者主体の授業であることから、問題把握や解決法等について斬新な視点で積極的に発言をするように心掛けること。
・授業時間外学習へのアドバイス
与えられたテーマに即して、ワークショップやロールプレィング、ディベート等ができるよう、しっかりとしたシナリオを描いてくること。

【成績の評価】
・基準
C基準(最低合格基準)
〈ストレートマスター〉教員かつ社会人として必要な判断力、倫理観、使命感、コミュニケーション力等をロールプレィ等を通して理解することができる。
〈現職教員〉教員かつ社会人として必要な判断力、倫理観、使命感、コミュニケーション力等について、学校での実践の省察を元にしたロールプレィ等を通して理解を深め、実態に即した説明をすることができる。
・方法
ロールプレィの妥当性及び領域ごとに提出するレポート(テーマの問題性、学校教育の役割、教員の社会的役割、異質で多様な他者との調整力等)で評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト;なし
参考書;その都度紹介する

【その他】
・学生へのメッセージ
「学校の常識は社会の非常識」とか「教員である前に社会人であれ」と言われるが、その理由についてもこの授業で考察する。常に課題意識を持って授業に臨まれたい。
・オフィス・アワー
日時の指定なし。研究室在室時は原則対応。

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