教職専門実習Ⅱ(連携協力校)
 Professional Teaching Practice Ⅱ (Cooperating Schools)
 担当教員:三浦 登志一(MIURA Toshikazu),黒沼 久志(KURONUMA Hisashi),長崎 郁夫(NAGASAKI Ikuo),佐藤 節子(SATO Setsuko),三浦 光哉(MIURA Kouya),出口 毅(DEGUCHI Takeshi),今村 哲史(IMAMURA Tetsunori),江間 史明(EMA Humiaki),石崎 貴士(ISHIZAKI Takashi),大澤 弘典(OHSAWA Hironori),中井 義時(NAKAI Yoshitoki),森田 智幸(MORITA Tomoyuki),加藤 咲子(KATO Emiko),山内 隆之(YAMAUCHI Takayuki),青柳 敦子(AOYAGI Atsuko),藤岡 久美子(FUJIOKA Kumiko),村山 良之(MURAYAMA Yoshiyuki)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:3単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 各分野において、以下の通り実習を行う。
○学部卒院生は、①単元レベルの教材開発の構想、②単元レベルの開発教材の試行的実践と省察
○現職教員(学校力開発分野)は、①学校経営などを基盤とした課題解決への対応策の企画、②企画した対応策の実践的試行と省察にもとづく再構成
○現職教員(学習開発分野等)は、①学級経営と連動させた単元レベルの教材開発の構想、②開発教材の実践的試行と省察に基づく再構成

【授業の到達目標】
 以下の資質能力を修得し、課題解決のための実践力を向上させる。
・各自の実践的課題の対応策を構想し、その実践に向けて計画的に実習を行うことにより、課題解決の方法を探究することができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
 実践的指導力、実践的指導方法、振り返り、実践力・展開力、連携協力校

【科目の位置付け】
 本授業では、各自明確化した課題のよりよい対応策を構想、実践的に試行することを通して、実践的指導力を高めることを目的とする。

【授業計画】
・授業の方法
◇実習施設は、山形県内の公立小学校、中学校及び高校(連携協力校)とする。
◇実習施設との連携
・連携協力校の校長及び実習担当者と教育実践研究科委員会から構成される実習運営協議会を年2回、実習前と実習後に開催する。
・実習運営協議会では、主に実習計画・実習内容・評価等の実習の概要、実習の反省と次年度の計画などについて協議する。
・実習委員会では、実習時間、実習内容、評価項目と基準、評価方法などその他実習全般の具体的事項を協議・決定する。
◇実習の具体的内容
 ・設定した課題解決のための対応策を、教科指導の効果的な単元構成、教材開発により企画・立案する。
 ・企画・立案したことを、実践的に試行し、省察する。
・日程
◇実習時間は120時間(1日8時間、15日間)。事後学習として、リフレクション、討議、まとめ<報告書の作成>を行う。
○教育課程の編成と授業づくり①
 第1回:授業担当教師による教育課程の説明、院生による研究課題の説明、打ち合わせ
 第2回:授業構想①、学習指導案の作成①、教材の開発①
 第3回:授業実践①
 第4回:授業後における授業担当教師および大学教員との討論(授業づくりについて)
○単元の指導計画の作成と活用
 第5回:授業担当教師による単元の指導計画の説明、院生による研究課題の説明、打ち合わせ
 第6回:単元の指導計画の作成
 第7回:単元の指導計画に基づいた授業実践
 第8回:授業後における授業担当教師および大学教員との討論(単元の指導計画について)
○授業づくり①の改善
 第9回:授業担当教師と院生による授業づくり①の改善の視点の確認、打ち合わせ
 第10回:授業構想②、学習指導案の作成②、教材の開発②
 第11回:授業実践②
 第12回:授業後における授業担当教師および大学教員との討論(授業づくりについて)
○授業づくり②の改善
 第13回:授業構想③、学習指導案の作成③、教材の開発③
 第14回:授業実践③
 第15回:授業後における授業担当教師および大学教員との討論 

【学習の方法】
・受講のあり方
 常に教育活動に関する高度な実践力・展開力の修得をめざし、学校現場における課題の発見・分析・対応策の企画と試行・省察に努めること。
・授業時間外学習へのアドバイス
 連携協力校の実践的課題を理解し、自らの実践的研究課題との接点をさぐるために、積極的に学校側との打合せを行うこと。
実習を振り返り、課題と対応策の効果を検証し、次の実践に生かすこと。

【成績の評価】
・基準
細部項目及び具体的な基準は、実習委員会において策定する。
○学部卒院生
「実践の計画」項目    ・自らの課題解決のための実践計画が適切であるか。
             ・課題解決にむけた方法が具体化・明確化されているか。
「実践的指導方法」項目  ・実践的指導方法が、実行できるレベルに到達しているか。
「振り返り」項目     ・自己の実践の評価が、記録にもとづいて的確になされているか。
             ・実践の省察にもとづいて、次の実践に反映できるようになっているか。
○現職教員
「実践の計画」項目    ・自らの課題解決のための実践計画が適切であるか。
             ・課題解決に向けた実践が有効になされる計画か。
「実践的指導方法」項目  ・実践的指導方法が先進的で他の教員のモデルとなるレベルに到達しているか。
「振り返り」項目     ・自己の実践の評価が、記録にもとづいて的確にかつ深くなされているか。
             ・実践の省察にもとづいて、単元構成ないし課題解決の対応策が適切に再構成されているか。
・方法
 大学院専任教員と実習校の指導教員が緊密に連携し、実習日誌や学習指導案、観察記録、実践検討会での発言や記録等を資料として活用し、評価項目・基準に照らし合わせて評価を行う。

【テキスト・参考書】
なし

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