小規模へき地教育の実際と課題
 Education in Isolated District and Small Schools
 担当教員:加藤 咲子(KATO Emiko),坂本 明美(SAKAMOTO Akemi)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 講義と演習では、小規模へき地教育の現状について概説を聞いたりVTR等を見たりして考察する。また、フランスを中心とした海外における異年齢学級の授業の様子について、VTRや写真等を使いながらその教育法、教育理論について考察する。さらに、県内のへき地小規模学校を訪問して授業観察を行い、考察する。

【授業の到達目標】
 山形県内にはへき地小規模学校が多数存在している。本授業では、我が国における小規模へき地教育の現状を学ぶとともに、海外における異年齢学級の教育実践にも学びながら、小規模学校における新たな教育実践の可能性の追究を目指し、次の内容を扱う。
1.小規模へき地教育の現状       
2.へき地小規模学校における授業
3.海外の異年齢学級における教育実践の考察  
4.県内のへき地小規模学校における授業観察と考察

【授業概要(キーワード)】
 小規模へき地教育、複式授業、異年齢学級、フレネ教育

【科目の位置付け】
 本授業は、山形県内の小規模へき地教育の現状について学ぶとともに、小規模学校における新たな教育実践の可能性を追究するものである。

【授業計画】
・授業の方法
 文献や映像資料をもとに講義と演習の両方で進めます。また、山形県内のへき地小規模学校にて授業観察・実習を行います。
・日程
第1回:オリエンテーション/本授業の目的、方法、内容についての説明 
第2回:小規模へき地教育の現状①
第3回:小規模へき地教育の現状②/小グループでの事例研究
第4回:文献を読みへき地教育の可能性を探る①
第5回:文献を読みへき地教育の可能性を探る②
第6回:県内の先進的取組みを知る
第7回:県外の先進的取組みを知る
第8回:海外における異年齢学級について①/海外(特にフランス)における異年齢学級の授業の取り組みを事例として扱い、考察
第9回:海外における異年齢学級について②/海外(特にフランス)における異年齢学級の授業の取り組みを事例として扱い、考察
第10回~第14回:県内へき地小規模学校における授業観察及び考察
第15回:まとめ/授業から学んだことを振り返り、考察

【学習の方法】
・受講のあり方
 受講生同士お互いの考えをよく聴き合い、考察を深めてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
 事前に目を通してきてほしい資料がある場合、課題を出す場合には、その都度連絡します。

【成績の評価】
・基準
(学部卒院生)県内の小規模へき地教育や海外での教育について理解するとともに、学校参観・授業参観を通して、小規模へき地教育のあり方について考察し、実践に生かすことがきできる。
(現職院生)県内の小規模へき地教育や海外での教育について理解を深めるとともに、学校参観・授業参観を通して、小規模へき地教育における新たな実践の可能性を探ることができる。
・方法
 以下の評価の観点をもとに、①出席、②授業への参加の様子、③ミニレポートを総合的に評価する。
・小規模へき地教育の現状について理解を深めることができたか。
・海外の異年齢学級における教育実践について理解を深めることができたか。
・授業観察を通して、小規模へき地教育について理解を深めることができたか。

【テキスト・参考書】
 テキスト:その都度、資料を配布します。 参考書:適宜、紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
 県内のへき地小規模学校や海外の学校における教育からたくさんのことを学び、新たな教育の可能性について一緒に考えましょう。
・オフィス・アワー
  メールで事前に連絡のうえ、日時を確認してから研究室にいらしてください。

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