教科活用力とリテラシ-
 Literacy and Application
 担当教員:江間 史明(EMA Humiaki),三浦 登志一(MIURA Toshikazu),佐川 馨(SAGAWA Kaoru),河合 康則(KAWAI Yasunori),小川 雅子(OGAWA Masako),今村 哲史(IMAMURA Tetsunori),石崎 貴士(ISHIZAKI Takashi),大澤 弘典(OHSAWA Hironori),高 吉嬉(KOU Kiruhi),鈴木 和弘(SUZUKI Kazuhiro),鈴木 宏昭(SUZUKI Hiroaki),石垣 和恵(ISHIGAKI Kazue),降籏 孝(HURIHATA Takasi)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業科目では、各教科の基本的概念などの教育内容研究を進めるとともに、各教科の知識・技能の習得と活用のための実践的知見を育成することをねらいとする。「活用を図る学習活動」を組み込んだ単元(教材)開発演習を通して、児童生徒の思考力・判断力・表現力などのリテラシーを伸ばすことができるような教科学習のあり方を身につけるようにする。

【授業の到達目標】
・知識・技能の活用を習得と活用の関係とそれを具体化した単元構成を理解できる。(学部卒院生)
・リテラシーなど汎用的スキルの育成のために,教科の本質を明確にした活用を図る教科指導を実践することができる。(現職院生)

【授業概要(キーワード)】
リテラシー,汎用的スキル,教科の本質、コンピテンシー(育成すべき資質能力)

【科目の位置付け】
分野別選択科目(学習開発分野)。学習科学を基盤とした教科の実践力を高めるための授業科目。

【授業計画】
・授業の方法
 本授業は、学生の主体的な学習を保証するために、<言語と表現系><数学と科学系><社会と生活系><文化と芸術系>の4つの系を設ける。院生が自分の実践的研究課題に応じる<系>を選択し、それを中心に、担当教員の協力によって、授業を実施する。一部を分担して授業を行うが、授業内容全体については、全担当教員が随時、連絡調整する。教科横断的なカリキュラム開発にも対応できるよう、院生の課題に応じて、ティームティーチングを導入する。
 オリエンテーションでは、講義のねらいと方法について共通理解をはかる。院生の実践的研究課題の発表、<系>の担当教員の紹介により、院生の課題に応じた研究計画をたてる。
 講義は、院生が選択した<系>を中心に行う。受講生を課題に応じて<系>グループに分け、<系>の担当教員がローテーションにより、講義・演習を行う。各教科における知識・技能を活用する学習課題や活動を検討する。
 発表準備は、院生が、「活用を図る学習活動」を組み込んだ単元(教材)開発を行う。発表会は、<系>を中心に実施し、担当教員、受講者が一堂に会し、多様な議論を深める。
・日程
第1回:オリエンテーション/講義のねらい及び進め方の説明、院生の課題発表と<系>の担当教員の紹介により、院生の課題に応じた授業実施計画をたてる(全担当教員)
第2回:講義1/院生の選択した<系>を中心に、院生の課題に応じてローテーションで講義を行う。各教科および内容領域における知識・技能の習得と活用を具体化する学習課題や学習活動、評価について扱う。(全担当教員)
第3回:講義2/同上(全担当教員)
第4回:講義3/同上(全担当教員)
第5回:講義4/同上(全担当教員)
第6回:発表準備1/院生が選択した<系>を中心に、各教科の単元ないし内容を取り上げ、具体的な単元(教材)プランの開発を通して、教科内容の習得と活用をはかる教科学習の事例を作成する。院生の選択した教科及び内容に応じて、教員が指導にあたる。必要に応じてティームティーチングを行う(8回)。(全担当教員)
第7回:発表準備2 院生の課題の再検討/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第8回:発表準備3 教科内容の分析/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第9回:発表準備4 学習指導要領及び教科書の分析/院生が選択した系>で演習(全担当教員)
第10回:発表準備5 単元(教材)開発構想の検討/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第11回:発表準備6 学習課題及び学習過程の検討/院生が<系>に分かれて演習(全担当教員)
第12回:発表準備7 教育目標及び評価の検討/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第13回:発表準備8 発表内容の構成及び修正/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第14回:発表会1 <系>を中心に、院生が発表を行い、協議を行う。(全担当教員)
第15回:発表会2 <系>を中心に、残りの院生が発表を行い、最終的な振り返りを行う。(全担当教員)

【学習の方法】
・受講のあり方

・授業時間外学習へのアドバイス


【成績の評価】
・基準
成績評価基準:C(合格に必要な最低限度)基準
学部卒院生 各教科における知識・技能の習得と活用をはかる学習活動(課題と活動の特質)を理解できる。
現職院生  各教科における知識・技能の習得と活用の特質を理解し、具体的な単元を開発できる。
・方法
 以下の観点から、授業中の発表や討論、レポートを中心に、総合的に評価する。
・各教科の基本的概念の理解(<系>における講義担当分について)/・発表準備にあたっての課題意識/・発表準備の計画の設定や進め方/・開発単元プランの独自性/・各教科の知識・技能の習得と活用のための実践的知見の創出/・発表内容の具体性/発表の質疑応答に対する態度

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