【授業の目的】
国語科の授業をデザインする上で、構想の基本となる教材分析を的確に行い、教材の特徴を生かすことを重視する。授業計画立案後は、実践授業あるいは模擬授業にかけて、その記録を協同して分析・検討し、各自の指導力を高めるようにする。
【授業の到達目標】
国語科の授業において、教科で扱う基礎的・基本的な知識や技能を活用し、思考力・判断力・表現力の育成を促す単元をデザインできる教科指導力を育成することができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
国語科教育 教材分析 授業デザイン
【科目の位置付け】
国語科の扱う基礎的・基本的な知識や技能を活用する単元をデザインする専門的能力を身に付けるものである(山形大学のディプロマ・ポリシー)。
【授業計画】
・授業の方法
○本授業は、オリエンテーション、演習、授業デザイン、実験授業(模擬授業)、授業の分析と検討、最終レポートで構成される。全担当教員の協力によって授業を実施する。一部を分担して授業を行うが、授業内容全体については、連絡調整しながら共通理解を図る。また、随時、ティームティーチングを実施する。 ○ オリエンテーションでは、全担当教員・全受講者が参加し、講義のねらいと方法について共通理解を図る。 ○ 講義では、受講生を2グループに分け、全担当教員がローテーションにより講義・演習を行い、相互交流の活発な少人数授業を行う。テーマは、これまでの先進的な実践の検討、各自の経験してきた授業の振り返り、具体的な教材を用いた分析などである。 ○ 授業デザインは、各自のテーマに沿って作成する。担当教員がテーマに応じて指導を行う。 ○ 実験授業(もしくは模擬授業)を行い、その記録を協同して分析し、授業の到達点と課題を明確にする。 ○ 最終レポートでは、各自の授業デザインについて振り返り、今後の実践的研究課題を明確にする。
・日程
第1回:オリエンテーション/講義のねらい及び進め方についての説明(全担当教員) 第2回:演習/2グループのローテーションで「国語科教育の現状と課題」、「国語科教育における基本と活用」の講義を受講する。(担当教員は2回ずつ講義を行う。必要に応じてティームティーチングを行う。)(全担当教員) 第3回:演習/同上(全担当教員) 第4回:演習/同上(全担当教員) 第5回:演習/同上(全担当教員) 第6回:授業デザインの検討/教材の丁寧な分析に基づいて、教科内容の習得と活用を図る具体的な授業をデザインする。教材に応じてグループを構成する。担当教員は各グループの指導に当たる。(全担当教員) 第7回:授業デザインの検討/同上(グループ別指導)(全担当教員) 第8回:授業デザインの検討/同上(グループ別指導)(全担当教員) 第9回:授業デザインの検討/同上(グループ別指導)(全担当教員) 第10回:実験授業(模擬授業)の準備(全担当教員) 第11回:実験授業(模擬授業)の実施(全担当教員) 第12回:実験授業(模擬授業)の分析と検討:授業の導入と展開前半部(全担当教員) 第13回:実験授業(模擬授業)の分析と検討:授業の展開後半部と終末(全担当教員) 第14回:各自が最終レポートを作成(全担当教員) 第15回:最終レポート発表会(全担当教員)
【学習の方法】
・受講のあり方
教材分析や授業構想のための資料を収集し、それらを生かして多角的な検討を加えること。
・授業時間外学習へのアドバイス
【成績の評価】
・基準
成績評価基準:C(合格に必要な最低限度)基準 ○学部卒院生:国語科の教科内容を理解し、的確な教材分析に基づいて既習事項を活用する授業をデザインできる。 ○現職院生:国語科の教科内容を理解し、的確な教材分析に基づいて既習事項を活用する授業を実施し、その到達点と課題を指摘できる。
・方法
以下の観点から、授業中の発表や討論、レポートなどを総合的に評価する。 ○ 国語科の基本的な概念の理解 ○ 授業デザインに当たっての課題意識 ○ デザインした授業の独自性 ○ 実験授業(模擬授業)への取組 ○ 授業記録の分析と検討の適切さ ○ 国語科の知識・技能の習得と活用のための実践的知見の創出
【テキスト・参考書】
【テキスト】 文部科学省「中学校学習指導要領解説(国語編)、「高等学校学習指導要領解説(国語編)」 【参考書】検討する先行研究や実践方法につちえの参考資料等については、授業の中で指示する。
【その他】
・オフィス・アワー
金曜日 10:00-11:30
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