【授業の目的】
歴史学領域における教材開発のための実践的研究 歴史学を中核に据えつつも、考古学・民俗学など学際的・総合的な視野から教材開発ができるように実践力を高める。 歴史学習については、学習指導要領において、「社会参画、伝統や文化、宗教に関する学習の充実」を図るとされている。こうした「伝統や文化」「宗教」を担う文化財が、何を教え、何を学習者に考えさせることができるのか。この点を考えるための教科内容研究を、本授業ではすすめる。
【授業の到達目標】
学習指導要領等により,歴史学習の現状と課題を把握し,フィールドワークを含む歴史的事象の考察を行なうとともに,日本及び世界の歴史の展開を総合的に理解し,歴史認識を深めたり,歴史的思考力を培うための小学校社会及び中学校社会歴史分野の教材を開発することができる。
【授業概要(キーワード)】
歴史分野、文化財、フィールドワーク、教材開発、社会科
【科目の位置付け】
分野別選択科目
【授業計画】
・授業の方法
最初に教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などを調査・見学する。身近な地域にあるものから、政治経済そして文化へと視野を広げていくようにする(フィールドワーク)。 次に個人ないしグループを作り、各々で主題を明確にして、教材開発を行う。続いてその成果を発表し(中間発表)、指導・助言、相互の批判、討論によって教材開発研究を深化させる。最後にレポートにまとめる。
・日程
第1回:オリエンテーション 第2回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(1) 第3回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(2) 第4回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(3) 第5回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(4) 第6回:フィールドワークをもとに教材開発研究(1)(グループ活動) 第7回:フィールドワークをもとに教材開発研究(2) 第8回:フィールドワークをもとに教材開発研究(3) 第9回:中間発表(1)(指導・助言、相互の批判、討論によって教材開発研究を深化させる。) 第10回:中間発表(2) 第11回:中間発表(3) 第12回:中間発表(4) 第13回:レポートのまとめ(1) 第14回:レポートのまとめ(2) 第15回:学習の成果及び課題等について話し合い、学習全体を総括する。
【学習の方法】
・受講のあり方
・議論に加わり、課題に対する認識を一層深めようとする姿勢をもつこと。 ・引率教員の説明や指示に従い迅速に行動すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
・課題・レポートはしっかりこなすこと。 ・参考文献などにふれておくことが大切である。 ・詳細は授業中に適宜指示する。
【成績の評価】
・基準
C(合格に必要な最低限度)基準: ・学部卒院生:歴史等の知見とフィールドワークを踏まえた小学校及び中学校社会科・歴史分野の様々な教材について理解できる。 ・現職教員院生:歴史等の知見とフィールドワークを踏まえた小社会及び中社会歴史分野の教材を開発できる。
・方法
教材開発のレポート(学習指導案含む)及び発表等を中心に、以下の観点で総合的に評価する。 ・演習や課題設定に関して主体的・積極的に参加し、意欲的に取り組んだか(20点)。 ・レポートや発表内容が設定された目標に到達しているか(60点)。 ・内容に関する理解や工夫が見られたか(20点)。
【テキスト・参考書】
特になし。 授業において適宜指示する。
【その他】
・オフィス・アワー
必要に応じて相談を受ける。
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