【授業の目的】
地理学は,現象の空間的側面に注目すること,ある現象の理解のために地域内の諸現象との関連で理解しようとすること,また大小様々な空間スケールの諸現象との関連で当該現象を理解しようとすることといった,学問的傾向を有する。 本授業科目は,このような地理的な見方や考え方を培い,現代世界および日本の地域的特色や地域の課題をとらえることをめざす学校教育の地理および地理的分野において,教科(分野)内容に関する専門性と,その教科(分野)内容を授業や教材に具体化する能力を向上することをねらいとする教科である。
【授業の到達目標】
本授業では,とくに地理学領域資における専門的質能力を向上することができる。
【授業計画】
・授業の方法
地理学領域には幅広い人文社会現象のみならず自然環境まで含まれるため,受講生のテーマに応じた専門性の向上が求められる。そこで本授業は、基本的に受講生による報告と協議の形式で行う。本授業は、オリエンテーション、内容探究、教材開発、発表会で構成される。 ○ オリエンテーションでは、講義のねらいと方法について共通理解を図る。 ○ 内容研究では,受講生のテーマに応じた教育内容について,先行研究および自らの研究成果について検討し,発表会において報告し,受講生全員で検討する。 ○ 教材開発では、自らの内容研究および先行実践の検討をふまえて、具体的な教材化と授業計画を構成して,これを発表会で報告し,受講生全員で検討する。
・日程
第1回: オリエンテーション 講義のねらいおよび進め方について説明する。 第2回: 内容研究1-1 受講生のテーマに関連する先行研究について報告し,受講生全員で協議を行う。 第3回: 内容探究1-2 同上 第4回: 内容探究1-3 同上 第5回: 内容探究1-4 同上 第6回: 中間発表会 先行研究のレビューに基づいた受講生の課題を発表し,受講生全員で協議を行う。 第7回: 内容探究2-1 中間発表会での課題をうけて、受講生自らの課題に関するデータ収集などの検討を行う。 第8回: 内容探究2-2 同上 第9回: 内容探究2-3 同上 第10回: 内容探究2-4 同上 第11回: 内容探究2-5 同上 第12回: 教材開発1 受講生のテーマに関する開発教材について,自らの内容研究と先行実践をふまえて検討する。 第13回: 教材開発2 同上 第14回: 発表会1 受講生による検討結果のまとめと開発教材について発表し,受講生全員で協議する。 第15回: 発表会2 同上
【学習の方法】
・受講のあり方
・授業時間外学習へのアドバイス
【成績の評価】
・基準
・学部卒院生 地理学に関連する内容研究および教材開発の経験をもとに、基本的な研究方法および教材化の方法について説明することができる。 ・現職院生 地理学に関連する内容研究および教材開発の経験をもとに、自らの研究テーマを学界動向に位置付け,教材化について提案できる。
・方法
次の項目について、授業での発表やレポートなどを通して評価する。 ・内容研究にあたっての適切な先行研究の検討と課題意識の明確化 ・内容研究にあたっての妥当な検討結果 ・教材開発にあたっての教材開発の独自性 ・教材開発にあたって必要とする教育内容の吟味や先行実践の検討 ・発表内容の具体性(中間発表会、発表会) ・発表の質疑応答に対する態度(中間発表会、発表会)
【テキスト・参考書】
なし。受講生のテーマに応じて,文献を選択する。
【その他】
・オフィス・アワー
月曜 14:20-17:00
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