社会・地歴・公民科授業構成の実際と課題
 Current Practice and Problems in Curriculum Structure(Social Studies,Geography and History,Civics)
 担当教員:江間 史明(EMA Humiaki),高 吉嬉(KOU Kiruhi)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 本授業科目では、社会・地理歴史・公民の授業において、教科の扱う知識・技能を「活用」に結びつける、協働的な学びをくみこんだ単元をデザインできる教科指導力を育成することを目標とする。各自の授業デザインは、実践授業あるいは模擬授業にかけて、その記録を協同して分析・検討し、各自の指導力を高めるようにする。

【授業の到達目標】
・社会、地理歴史、公民科の教科内容を理解し、活用や協働的な学びを組み込んだ授業をデザインできる。(学部卒院生)
・社会、地理歴史、公民科の活用や協働的な学びを実施し、その到達点を課題を指摘できる。(現職院生)

【授業概要(キーワード)】
授業構成、社会科、地理歴史科、公民科、活用を図る学習、協働的な学び

【科目の位置付け】
教職に関する科目

【授業計画】
・授業の方法
 本授業は、オリエンテーション、演習、授業デザイン、実験授業(模擬授業)、授業の分析と検討、最終レポートで構成される。
 授業デザインは、各自のテーマにそって、取り組む。担当教員が、テーマに応じて指導を行う。実験授業(もしくは模擬授業)を行い、その記録を協同して分析し、授業デザインの到達点と課題を明確にする。最終レポートでは、各自の授業デザインの活動を振り返り、今後の実践的研究課題の明確化を図るようにする。
・日程
第1回:オリエンテーション/講義のねらい及び進め方についての説明(全担当教員)
第2回:演習/2グループに分けてローテーションで以下の講義を受講する。社会科教育における基本と活用、地理歴史科における基本と活用、公民科における基本と活用、国際理解教育における基本と活用。(2名の担当教員は2回ずつ講義を行う。必要に応じてティームティーチングを行う。)(全担当教員)
第3回:演習/同上(全担当教員)
第4回:演習/同上(全担当教員)
第5回:演習/同上(全担当教員)
第6回:各自が授業デザインを考える/社会科、地理歴史科、公民科の単元ないし主題を取り上げ、具体的な単元プランの開発を通して、教科内容の習得と活用を図る授業をデザインする。教科及び主題に応じて、グループを構成する。担当教員は、各グループの指導にあたる。(全担当教員)
第7回:各自が授業デザインを考える/同上(グループ別指導)(全担当教員)
第8回:各自が授業デザインを考える/同上(グループ別指導)(全担当教員)
第9回:各自が授業デザインを考える/同上(グループ別指導)(全担当教員)
第10回:実験授業(模擬授業)の準備(全担当教員)
第11回:実験授業(模擬授業)の実施(全担当教員)
第12回:実験授業(模擬授業)の分析と検討:授業の導入と展開前半部(全担当教員)
第13回:実験授業(模擬授業)の分析と検討:授業の展開後半部と終末(全担当教員)
第14回:各自が最終レポートを作成(全担当教員)
第15回:最終レポート発表会(全担当教員)

【学習の方法】
・受講のあり方
 事前に課題とされた点(文献レポート、授業デザイン)については準備をして望むこと。  
・授業時間外学習へのアドバイス
 社会科の内容領域は広い。自分の課題にそくした内容研究は、幅広く進めること。

【成績の評価】
・基準
成績評価規準:C(合格に必要な最低限度)基準
学部卒院生:社会・地歴・公民の教科内容を理解し、活用や協働的な学びを組み込んだ授業をデザインできる。
現職院生:社会・地歴・公民の教科内容を理解し、活用や協働的な学びを実施し、その到達点と課題を指摘できる。
・方法
以下の観点から、授業中の発表や討論、レポートを中心に、総合的に評価する。
・各教科内容の基本的概念の理解/ ・授業デザインにあたっての課題意識、/ ・デザインした授業構成の独自性、/ ・実験授業(模擬授業)の取組、/ ・授業記録の分析と検討の適切さ、/ ・各教科の知識・技能の習得と活用のための実践的知見の創出

【テキスト・参考書】
テキスト:次の3つの学習指導要領解説のいずれか。
文部科学省、中学校社会科学習指導要領解説(社会編)、高等学校学習指導要領解説(地理歴史編)、同(公民科編)

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