教材開発のための教科内容研究(英語学領域)
 Curriculum Contents for Teaching Material Development (English Linguistics)
 担当教員:佐々木 正彦(SASAKI Masahiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 中学校レベルで扱われる基本的な英語の文法的事項に関して、英語教材での扱いが十分でなかったオーセンティックな英語使用例を活用した英語教材開発を目指して、英語コーパスに関する知識とコーパス検索を英語教育で「活用」する方法を修得することを目標とする。

【授業の到達目標】
○ 中学校の教科書で導入される文法事項に関する基礎的分析をすることができる(講義・演習)
○ 附属中学校の英語の授業見学を通して文法指導の課題を見出すことができる(授業参観・授業分析)
○ 英語コーパスに関する基本的知識を習得し、語用論的情報(連語・頻度・使用域)に関する基本的分析をすることができる(演習)

【授業概要(キーワード)】
コーパス 英語教科書

【科目の位置付け】
教科教育分野(英語) コース専門科目

【授業計画】
・授業の方法
○ 中学校の教科書で導入される文法事項に関する基礎的分析(講義・演習)
○ 附属中学校の英語の授業見学を通した文法指導の課題について(授業参観・授業分析)
○ 英語コーパスに関する基本的知識について(演習)
○ 語用論的情報(連語・頻度・使用域)に関する基本的知識について(演習)
○ 英語コーパス検索の基礎と応用について(課題・発表)
・日程
第1回: 中学校の教科書で導入される語彙と文法事項について分析(その1)(演習)/中学校英語の教科書の教科書コーパスをOCRにて作成する。
第2回: 中学校の教科書で導入される語彙と文法事項について分析(その2)/作成した教科書コーパスを調査し品詞ごとに分類する。
第3回: 中学校の教科書で導入される語彙と文法事項について分析(その3)/作成した教科書コーパスの調査をし文法事項ごとにまとめる。
第4回: 附属中学校の英語の授業見学(その1)(フィールドワーク)/附属中学校の英語の授業を参観。
第5回: 附属中学校の英語の授業見学(その2)/前回の学年と別の学年の英語の授業を参観。
第6回: 前回までの授業参観に関する討論し、文法指導の発展的な指導のあり方について議論する。
第7回: 英語コーパスとは何か(英語コーパスに関する基本的知識について)を講義(その1)/コーパスの定義(講義)
第8回: 英語コーパスとは何か(その2)/代表的な英語コーパスの特徴。
第9回: 英語コーパスとは何か(その3)/コーパスを用いて語彙、文法的事項の検索法を講義・演習する。
第10回: 連語・頻度・使用域とは何か(その1)/BYU大学のDAVIES教授が公開しているWEBコーパスの基本的使用法を学ぶ。
第11回: 連語・頻度・使用域とは何か(その2)/のWEBコーパス上での調査法を学ぶ。
第12回: コーパス検索の基礎と応用(その1)/中学校英語の語彙と文法事項についてWEBコーパス上で調査。
第13回: コーパス検索の基礎と応用(その2)/コーパス情報の活用の可能性について、事例研究の検討含め議論する。
第14回: 課題設定に関する指導コーパス活用型の中学校の英語指導について指導のアイディアについて議論する。
第15回: 課題についての口頭発表(プレゼンテーション)

【学習の方法】
・受講のあり方
英語の授業に授業内容をいかに活かすかのスタンスをつねに持つこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で学んだ操作方法を復習し、事前に学ぶ内容を事前に予習しておくこと。

【成績の評価】
・基準
C(合格に必要な最低限度)基準:英語コーパスを活用した英語指導法について構想できる。
(学部卒院生)
英語コーパス重視の教材開発の経験をもとに、単元づくりのポイントを説明できる。
(現職院生)
英語コーパス重視の教材開発の経験をもとに、単元づくりのポイントについて明確にして、授業改善をリードできる。
・方法
・英語コーパスを活用した英語指導法について構想できるか。
・ 演習や課題設定に関して、主体的に、積極的に参加し、意欲的に取り組んだか。
・ 演習やレポートの内容等が設定された目標に到達しているか。

【テキスト・参考書】
プリントを作成し配布する。

【その他】
・オフィス・アワー
毎週水曜日昼(12:15~12:45)

22114590-2017-18-29459