教職実践プレゼンテーションⅠ(特別支援教育分野)
 Presentation of School Teaching Ⅰ (Special Needs Education Program)
 担当教員:三浦 光哉(MIURA Kouya),長崎 郁夫(NAGASAKI Ikuo),黒沼 久志(KURONUMA Hisashi),大村 一史(OOMURA Kazufumi),大江 啓賢(OOE Hirokata)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 開講学年:1年,2年  開講学期:通年  単位数:2単位  開講形態:講義、演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 教員の基礎的資質能力の上に、特別支援学校(知的・病弱・肢体)または小中学校特別支援学級の教師として高度な特別支援教育の指導力を有するため、必要となる資質向上の習得を確実にすることを目的としている。この目的の達成を目指し、まず、個々の課題を把握し、そして、課題解決のためのより良い対応策が立案できることを目標とする。
これまで教師を目指して行ってきた障害児への指導支援をもう一度振り返り、それらの指導支援の内容方法を意味づけ直しながら、自分自身にとっての「あるべき教師像」を捉え直し、それに伴って特別支援教育担当教師としての自らの実践的課題を明確にすることを目標とする。

【授業の到達目標】
 自らのこれまでの教育的歩みや1年次の実習や演習などで学んだ内容を分析し、自らの研究課題の設定に教育の全体像及び教科教育的な観点によって取り組む科目である。各自のレポートは、2月に専任教員及び山形県教育委員会の担当者等が参加するプレゼンテーション発表会で発表する。評価は主査・副査が行う。「各自の歩み」とは、ストレートマスターの場合は、学部段階の特別支援学校実習や教育臨床体験等での経験を指すことができる。現職大学院生の場合は、自らの教師経験としての実践史を指すことができる。その他に、「教職専門実習Ⅰ」や「教職専門実習Ⅱ」で学んだ内容、および特別支援教育臨床科学研究所で行っている「障害児実践指導」を素材とすることもできる。
 

【授業概要(キーワード)】
 特別支援教育、障害児指導法、障害児教育

【科目の位置付け】
 特別支援教育分野(特別支援学校専修免許状必修)

【授業計画】
・授業の方法
 発表、討論
(全担当教員)
・日程
 第1回:オリエンテーション/授業の趣旨、予定等の説明をする。(全担当教員) 
 第2回:体験発表①(第1グループの発表と討論)をする。(全担当教員)
 第3回:体験発表①(第2グループの発表と討論)をする。(全担当教員)
 第4回:個人体験から研究課題の方向性を検討する。(全担当教員)
 第5回:体験発表②(第1グループの教職専門実習Ⅰを通して得た広く教育的な体験発表)をする。(全担当教員)
 第6回:体験発表②(第2グループの教職専門実習Ⅰを通して得た広く教育的な体験発表)をする。(全担当教員)
 第7回:特別支援教育に関連する研究課題の方向性①(特に障害児の認知特性を中心に検討)をする。(全担当教員)
 第8回:特別支援教育に関連する研究課題の方向性②(特に障害児の指導内容方法を中心に検討)をする。(全担当教員)
 第9回:研究課題の方向性に関連した先行研究や実践を読んでの検討会①(特に障害児の認知特性を中心とする研究)(全担当教員)
 第10回:研究課題の方向性に関連した先行研究や実践を読んでの検討会②(特に障害児に指導方法を中心とする研究)をする。(全担当教員)
 第11回:各自の実践的研究課題について発表と討論をする。(全担当教員)
 第12回:その結果をもとに各自がテーマを絞り込む。(全担当教員)
 第13回:それまでの討論の結果等を踏まえ、研究課題について中間報告レポート作成の準備をする。(全担当教員)
 第14回:研究課題についての中間報告レポートを作成し、プレゼンテーションを行う。(第1グループ発表と討論)(全担当教員)
 第15回:研究課題についての中間報告レポートを作成し、プレゼンテーションを行う。(第2グループ発表と討論)(全担当教員)
 第16回:課題研究についての中間報告レポートから研究課題について検討を進める。(全担当教員)
 第17回:課題研究についての中間報告レポートからプレゼンテーションについて検討を進める。(全担当教員)
 第18回:教職専門実習Ⅱに備えて、課題研究関連の準備を行う。(全体構想、研究目的)(全担当教員)
 第19回:教職専門実習Ⅱに備えて、課題研究関連の準備を行う。(指導内容、指導方法)(全担当教員)
 第20回:教職専門実習Ⅱを通して得た課題関連の体験を発表する。(第1グループ発表と討論)(全担当教員)
 第21回:教職専門実習Ⅱを通して得た課題関連の体験を発表する。(第2グループ発表と討論)(全担当教員)
 第22回:教職専門実習Ⅱで得た課題を新たに取り込み、課題の検討をさらに進める。(第1グループ課題の検討)(全担当教員)
 第23回:教職専門実習Ⅱで得た課題を新たに取り込み、課題の検討をさらに進める。(第2グループ課題の検討)(全担当教員)
 第24回:研究課題にそった先行研究や実践を読み、検討会①(特に障害児の認知特性を中心とする研究)をする。(全担当教員)
 第25回:研究課題にそった先行研究や実践を読み、検討会②(特に障害児の指導方法を中心とする研究)をする。(全担当教員)
 第26回:それまでの討論の結果等を踏まえ、研究課題の検討を行う。(全担当教員)
 第27回:それまでの討論の結果等を踏まえ、報告レポートを作成する。(全担当教員)
 第28回:発表会のコメントへの応答を加えて、最終レポート(研究実践報告書)を作成する。報告書は1月末日までに提出)(全担当教員)
 第29回:「教職実践プレゼンテーションⅠ」発表会①(分野合同開催)<学校力開発分野&学習開発分野>(全担当教員)
 第30回:「教職実践プレゼンテーションⅠ」発表会②(分野合同開催)<特別支援教育分野&教科教育分野>(全担当教員)

【学習の方法】
・受講のあり方
 先行研究購読や授業体験する中で、各自の研究課題を明確にしてほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
 授業以外にも障害者の支援に関わってほしい。

【成績の評価】
・基準
 学部卒院生:実践研究報告書と発表会を通して、自らの経験と教育実習、先行研究を生かして研究課題の明確化できる。
 現職院生:実践研究報告書と発表会を通して、自らの教員としての経験と実践、教育実習、先行研究を生かして研究課題の明確化できる。
・方法
 評価は、研究実践報告書とその発表を主な評価対象とし、学生の課題に応じた到達目標と、それに基づいた口頭試問を通じて行う。

【テキスト・参考書】
 検討する先行研究や実践方法については、授業の中で指示する。

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