生体高分子化学特論
 Advanced Polymer Structures
 担当教員:鳴海 敦(NARUMI Atsushi)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)機能高分子工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
i) 生体高分子・生体機能性高分子に関連する研究紹介
ii) 生体を構成する高分子である多糖およびタンパク質の構造と機能の概観
iii) 上記の構成成分である単糖類およびアミノ酸についての知識の習得

これからの高分子化学は、生体材料やバイオマスなどを利用し持続ある社会を構築してゆくことが望まれている。そのために生体高分子に関連する様々な知識を主に化学的な観点から理解することをねらいとする。

【授業の到達目標】
生体高分子の種類、構造、および機能に関する知識を修得する。生体触媒・バイオプロセスよるポリマーの合成や改質に関する最新の研究について学ぶ。

【授業概要(キーワード)】
多糖類、タンパク質、核酸、酵素重合、リパーゼ

【科目の位置付け】
生体高分子関連研究を行うときの知識修得

【授業計画】
・授業の方法
板書およびプロジェクターを利用した講義形式
・日程
1週~3週 生体高分子に関連する研究紹介
4週~5週 単糖、オリゴ糖の構造と反応
6週~8週 セルロース、デンプン、その他の多糖の構造と機能
9週~10週 アミノ酸の構造と反応
11週~12週 タンパク質の構造と機能
13週~14週 核酸の構造と機能
15週 期末試験とまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
受講中疑問点など生じたら質問などして理解するよう努めること。
・授業時間外学習へのアドバイス
生体関連の情報に関して、学術論文、雑誌や新聞等に記載されているものについては出来るだけ注視するようにする。
講義で注目するように指摘した点については、ノートを再読したり、調査したりしておくこと。

【成績の評価】
・基準
基準認定は、60点以上である。
・方法
期末試験および授業出席状況で判断する。

【テキスト・参考書】
高分子化学 第5版、村橋俊介、小高忠男、蒲池幹治、則末尚志 編、共立出版 ¥3900
マクマリー有機化学 下 第7版、児玉 三明 ほか 訳、東京化学同人 ¥4400

【その他】
・学生へのメッセージ
生体高分子の種類、構造および機能性につては、受講のみだけでなく自ら調査し理解すること。
有機化学、特に反応機構および物理化学の基礎を理解していることが望ましい。

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