有機デバイス工学特論
 Organic Device Engineering
 担当教員:香田 智則(KODA Tomonori)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)機能高分子工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
有機EL,液晶ディスプレイ,有機太陽電池などの有機デバイスの開発においては,分子の集合構造の制御が重要となる.分子の集合構造が形成されるメカニズムを分子的に調べるための,分子シミュレーションの手法についても講義する.
有機EL,液晶ディスプレイ,有機太陽電池などの有機デバイスの原理を理解し,実際の開発に役立てていくための講義を行う.

【授業の到達目標】
有機EL,液晶ディスプレイ,有機太陽電池の原理を,「材料は分子からできている」という立場で理解する.

【授業概要(キーワード)】
液晶,太陽電池,分子シミュレーション

【科目の位置付け】
基礎から応用までを視野に入れる.

【授業計画】
・授業の方法
講義および計算機シミュレーションの実習
・日程
液晶ディスプレイの原理,太陽電池の原理について講義をした後,分子シミュレーションの手法を学ぶ.
第 1週~第 5週 液晶の物理
第 6週~第10週 太陽電池の物理
第11週~第15週 分子シミュレーション

【学習の方法】
・受講のあり方
「なぜ」を大切にし,ものごとの本質を理解するための地道な勉強をすると同時に,直感的なイメージと想像力も大切にする.
・授業時間外学習へのアドバイス
文献などに記載されている考え方を理解するように努め,自分なりの考え方,自分で考えた理解の仕方,を探すようにしてほしい.
実際に,自分の開発研究に応用するにはどのようにしたら良いのか,という観点で復習して欲しい.

【成績の評価】
・基準
(1)材料が分子からできていることを理解すること.
(2)材料やデバイスの振る舞いを調べるためのモデリングができること.
(3)分子シミュレーションについて理解していること.
・方法
出席点を50点,また,レポートを50点とし,100点満点で評価する.

【テキスト・参考書】
de Gennes and Prost: "The Physics of Liquid Crystal", OXFORD
Jenny Nelson: "The Physics of Solar Cells", Imperial College Press
Frenkel and Smit: "Understanding Molecular Simulation", Academic Press
土井正男,滝本淳一編:"物理仮想実験室",名古屋大学出版会

【その他】
・オフィス・アワー
金曜日16:00~17:00

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