固体化学特論
 Solid State Chemistry
 担当教員:鵜沼 英郎(UNUMA Hidero)、松嶋雄太(MATSUSHIMA Yuta)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)物質化学工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:前記  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:物質化学工学専攻  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
固体は原子の集合体であり、その性質は組成・構造・作製方法によって決まる。本講義では無機固体材料の生成、構造、および各種性質について解説する。

【授業の到達目標】
固体の核形成、成長、重合、安定化の過程を理解し、目的にかなった固体材料を合成するための各種手法を知る。また、結晶構造や空間群の基礎およびその解析方法を知る。

【授業概要(キーワード)】
核形成、結晶成長、結晶構造、空間群、物性

【科目の位置付け】
物質化学工学専攻の学習・教育目標A. B. C.に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
90分授業
・日程
第1週 核形成・成長理論
第2週 固体の熱的性質
第3週 固体の合成法各論
第4週 結晶成長法
第5週 水熱合成法
第6週 気相合成法
第7週 形態制御合成法
第8週 中間試験と解説
第9週 原子の配列と単位格子
第10週 対象操作と空間群
第11週 結晶系とブラベ格子
第12週 X線回折の基礎
第13週 X線回折法による構造決定
第14週 結晶構造と物性
第15週 期末試験と解説

【学習の方法】
・受講のあり方
無機物質の合成法は、対象物質によって一見大きく異なるが、共通する熱力学的・速度論的原理も存在することを理解すること。結晶系や空間群などの結晶構造上の概念を把握し、構造が物性と大きくかかわっていることを理解すること。
・授業時間外学習へのアドバイス


【成績の評価】
・基準
無機固体の核形成・結晶成長・熱的性質に関する理解(50点)。結晶構造上の概念および構造解析法、物性の理解(50点)
・方法
中間試験および期末試験の合計を100点とし、60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
「固体材料設計化学」のテキスト

【その他】
・オフィス・アワー
月曜16~17時 3-3202室および3-1104室

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