高電界現象論
 Phenomena in High Electric Field
 担当教員:杉本 俊之(Sugimoto Toshiyuki)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)電気電子工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
高電界の発生原理と高電界下における現象(絶縁破壊現象や微粒子の挙動等)を解説するとともに、ラプラスの式とポアソンの式から解析的に高電界分布を推定して起こりうる現象を予測する方法を学ぶ。
ものづくりの現場では、物体と物体が接触して摩擦電荷が発生し、歩留まり低下や不良品発生の原因となるため、様々な静電気対策がとられている。このような対策を取る上では、静電荷による高電界の発生状況を予測できることが重要である。本講義では、高電界の発生状況を解析的に予測する手法を学ぶことにより、効果的な対策を検討できるようにする。

【授業の到達目標】
ラプラスの式とポアソンの式を用いて、与えられた系の電界分布と電位分布を計算できる。
簡単な座標系において、初期電位、初期電荷分布が電界分布に及ぼす影響を解析的に表現できる。
高電圧の発生原理について説明できる。
効果的な静電気対策を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
高電圧、高電界、静電気、静電気対策、

【授業計画】
・授業の方法
主に板書によって授業を進めるので、必要箇所はノートをとるなどして内容の理解に努める。
・日程
第1週 ガイダンス、講義の概要
第2週 帯電現象、高電圧の発生
第3~7週 ラプラスの式を用いた電位・電界解析
第8週 中間試験とまとめ
第9~13週 ポアソンの式を用いた電位・電界解析
第14週 抵抗・容量計算への応用
第15週 期末試験とまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
ノートを取りながら、集中して受講すること
分からないところを残しておくとついてこれなくなるので質問すること
・授業時間外学習へのアドバイス
授業前に前回授業の内容を十分復習しておくこと

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標を達成しているかを確認するための試験を行う。
・方法
中間試験50点と期末試験50点の合計100点中60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
適宜配布
W.H.HAYT,JR:" Engineering Electromagnetics" McGRAW-HILL

【その他】
・学生へのメッセージ
電磁気学がベースになるので、復習しておいてください。
・オフィス・アワー
月曜日 16:00~17:00 7号館133教室

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