【授業の目的】
国際取引に関連する基本的な条約、規則等を説明した上で、実際の契約書の作成方法、紛争処理のあり方を解説する。
【授業の到達目標】
国際取引において最も典型的な売買契約を通して、契約、支払手段、運送に関連する基礎的な法知識を修得する。さらに、実際に契約を締結する際に必要かつ重要な契約条項を具体的に理解した上で、契約書の作成方法について学び、それらを踏まえ、紛争処理のあり方につき、訴訟、仲裁に関するルールについて学修する。
【授業概要(キーワード)】
国際契約、国連物品売買条約、インコタームズ、英文契約書チェック、契約書ドラフティング、国際裁判管轄、準拠法
【授業計画】
・授業の方法
講義と受講者による報告を組み合わせた授業を行う。
・日程
1国際売買契約・国連物品売買条約 2国際運送契約・インコタームズ 3信用状取引 4国際取引契約書とは 5国際取引契約書のチェックポイント 6国際取引契約書の作成(1) 7国際取引契約書の作成(2) 8国際取引における紛争処理(1)国際訴訟 9国際取引における紛争処理(2)国際仲裁 10まとめと個別報告
【学習の方法】
・受講のあり方
国際取引の当事者の視点から考察し、質疑・応答、議論に積極的に参加してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキスト、資料等のあらかじめ指定された部分をしっかりと読む。
【成績の評価】
・基準
基礎的な法的概念、理論、契約書作成のための基礎的な知識が正確に修得できているかを見る。
・方法
授業の出席、姿勢および議論の内容(40点)、個別報告の内容(60点)により評価する。
【テキスト・参考書】
富澤敏勝・伏見和史「国際取引のリスク管理(改訂版)」(セルパ出版、2014年) 伏見和史「英文売買書式と取引実務」(商事法務、2006年) 長谷川俊明「新・法律英語のカギ」(レクシスネクシス・ジャパン、2009年) 日商岩井(株)「国際取引契約実務マニュアル」(中央経済社、2004年)
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