【授業の目的】
ボリビア留学生を主たる対象として、以下の目標達成のため、専攻教員による技術理論の集中講義、および専攻教員による引率の下、宿泊を伴う見学研修を実施し、あわせて実践課題の講義を受ける。
【授業の到達目標】
①日本の製造業における組織能力の強みを実現する産業構造の中でも特異的なサプライチェーン 位置づけについて理解する。 ②当該組織能力の形成経緯をより具体的に理解し、導かれる成果をシステムとして把握する。 ③価値創成に基づいた製造・販売の流れを理解し、自らの理解を表現できる。 ④リチウム電池関連にとどまらず、広く電装関連の製造企業の実務と実力を理解する。 ⑤日本的経営の強み・弱みを理解、分析することで、自国課題への普遍化、汎用化を図る。 ※初年度後半の位置づけとして、技術、マネジメントの両面において、実践事例見学だけでなく、理論に関する知識を拡大しつつ、実例を通して概念理解を深めることに主眼を置く。
【授業概要(キーワード)】
日本的経営、組織能力、価値創成、リチウム電池
【科目の位置付け】
専門講義および、関連実践実習
【授業計画】
・授業の方法
・リチウム概論講義(集中)10コマ相当 ・企業見学研修:2泊3日相当
・日程
・講義(集中10コマ相当・各テーマ2コマ) テーマ1:イントロダクションおよびリチウム金属の基礎と社会実装状況 テーマ2:リチウムを含む化学反応の基礎と応用 テーマ3:リチウムを含む化学反応の反応速度と平衡 テーマ4:固体リチウムの化学熱力学 テーマ5:リチウム二次電池を対象とした電気化学 ・実習 方面および対象企業:中部地区の自動車関連(電装)産業の代表的企業の製造現場を見学するとともに、当該企業の現役(かつ大学講師)による学術的・実践的講義(英語)を受講する。
【学習の方法】
・受講のあり方
①事前課題:関連文献(指定)、訪問先企業関連のHP等を活用して、日本企業の技術戦略と、それを支えるコアコンピタンス等について自己学習する。 ②事後課題:レポートを課す。事前課題から学んだこと、見学先で理解したこと、それに対する自身の意見を記述する。
・授業時間外学習へのアドバイス
事前および事後課題に、自主的に取り組む。
【成績の評価】
・基準
講義内容の理解、および、実習への取り組み状況、事前学習および実習を通じて学んだ知識等についてのレポートで、目的とするリチウム電池関連の基礎専門知識、日本企業・産業への理解が十分にできていることを評価基準とする。
・方法
以下を総合して評価する。 授業中の理解度・講義後のレポート 50% 実習事前課題の実施(事後課題レポートから判断)10% 実習見学時の取組み姿勢(傾聴、質問)15% 実習事後課題の内容 25%
【テキスト・参考書】
講義:授業中に指定する 実習:見学先企業HPよび、関連書籍
【その他】
・オフィス・アワー
別途指定
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