有機光機能材料化学特論A
 Chemistry of Organic Photofunctional Materials A
 担当教員:岡田 修司(OKADA Shuji)
 担当教員の所属:有機材料システム研究科
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:有機材料システム専攻  科目区分: 
【授業の目的】
有機・高分子材料の機能のうち特に光との関わりについて解説するとともに,線形光学・非線形光学のための基本的な材料の設計指針と合成,およびそれらの材料の物性と応用についての基礎的な知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)代表的な有機・高分子材料の光機能,および線形光学・非線形光学効果に基づく現象の代表的な例を説明できる。
(2)線形光学・非線形光学効果発現のための基本的な材料設計とその代表的な応用例について説明できる。

【授業概要(キーワード)】
反射,吸収,散乱,屈折,非線形光学,波長変換,位相変調,有機結晶,光学ポリマー,光導波路,共役色素,共役高分子

【科目の位置付け】
光機能性有機・高分子材料について知識を深めるとともに,機能性有機材料を設計する上での考え方について学ぶ科目である。

【授業計画】
・授業の方法
原則としてスライドを示しながら講義する。
・日程
1.光と有機材料の関わり
2.反射,吸収
3.散乱,屈折
4.プラスチック光ファイバー(1)
5.プラスチック光ファイバー(2)
6.プラスチック光学レンズ(1)
7.プラスチック光学レンズ(2)
8.非線形光学
9.二次非線形光学効果(波長変換・電気光学変調)
10.二次非線形光学材料の分子設計(1)
11.二次非線形光学材料の分子設計(2)
12.電気光学ポリマー・フォトリフラクティブポリマー
13.三次非線形光学効果(光スイッチング・二光子吸収)
14.三次非線形光学材料の分子設計
15.フォトニック結晶

【学習の方法】
・受講のあり方
わからないことは積極的に質問して欲しい。
・授業時間外学習へのアドバイス
基礎的な用語,定義や考え方については復習し,わからないことは積極的に質問して欲しい。

【成績の評価】
・基準
レポートの採点(80点満点)と出席状況(20点満点)を総合的に評価して60点以上を合格とする。
・方法
レポートを出題する。出席状況も参考にする。

【テキスト・参考書】
井手文雄,オプトエレクトロニクスと高分子材料,共立出版
日本化学会編,非線形光学のための有機材料,季刊化学総説15,学会出版センター

【その他】
・学生へのメッセージ
有機・高分子材料が用いられ,またこれからの応用展開も期待されている光機能分野に関する理解も深めてください。

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