有機材料システム特論
 Advanced Organic Materials
 担当教員:高橋 辰宏(TAKAHASHI Tatsuhiro)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)システム創成工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
(1)リチウムイオン電池材料特性とリチウムイオン電池の特性の摺合せ。
(2)高分子ならびに低分子有機材料における情報変換プロセスの基礎とその応用を学ぶ。

【授業の到達目標】
(1)リチウムイオン電池の主要4部材についての製造方法について述べる。
具体的には電池の金属酸化物のリチウム塩を主体とする正極活物質、結晶質・非晶質炭素より構成される負極活物質、ポリオレフィンを基本材料にした延伸法によるセパレータ、炭素エステルを主溶媒とする電解液の製造方法である。またこれらの組み合わせにより電気性能がどのように変化するのかまでを説明していく。
また組み合わせの領域を逸脱した「摺合せを」行うことで更なる電池性能の向上が図れることを開設する。
(2)各分野で活躍する講師により、基礎から応用研究にいたる内容の講義を受けることで、自分の専門分野における研究を充実させる。

【授業概要(キーワード)】
リチウムイオン電池、正極活物質、負極活物質、セパレータ、非水系電解液、インターカーレート、ドープ

【科目の位置付け】
(1)有機電気化学の最新状況
(2)実際に社会に役立っている技術の動向を学ぶ実践教育科目

【授業計画】
・授業の方法
集中講義方式で実施する。集中講義日程は工学部掲示板(機能高分子の場所)に掲示するのでよく確認ください。
・日程
(1)1)リチウムイオン電池の蓄電理論
2)リチウムイオン電池の主要材料の製造方法
2-1)正極活物質 2-2)負極物質 2-3)セパレータ 2-4)電解液
3)材料の組み合わせによるリチウムイオン電池の性能変化
3-1)電気化学性能 3-2)安全性
4)企業における電池材料開発
(2)決まり次第、連絡するので、掲示に注意する。

【学習の方法】
・受講のあり方
通常の講義形式
・授業時間外学習へのアドバイス
講義の初めに指導内容の抜粋を配布する

【成績の評価】
・基準
出席と課題レポートにより成績を評価する(課題レポート未提出の場合は単位認定なし)
・方法
(1)出席と課題レポートにより成績を評価する。集中講義であるため、一部が他講義と重なった場合でも対応できるような課題レポートとして配慮する。
(2)出席、レポートに基づいて評価を行い、60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
必要に応じて授業前にプリント資料を配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
これから社会へ出られる学生の立場からメーカーで主導して来た教員へ、様々な質問をぶつけてください。どんな質問でも構いません。
・履修に当たっての留意点
集中講義であるため、一部が他講義と重なった場合でも対応できるような課題レポートとして配慮する。
・オフィス・アワー
有機エレクトロニクスイノベーションセンター

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