果樹生産学特論
 Special Lecture on Advanced Pomology
 担当教員:平 智(TAIRA Satoshi)、池田和生(IKEDA Kazuo)、松本大生(MATSUMOTO Daiki)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科安全農産物生産学コース
 開講学年:1年、2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:生物生産学専攻 安全農産物生産学コース  科目区分:選択 
【授業の目的】
落葉果樹を中心にした果実生産の歴史的トピックスから最新の研究成果の紹介までをカバーします。

【授業の到達目標】
落葉果樹を中心に、それらの果実生産について、歴史的に重要なトピックスから最新の研究成果までを樹種別にわかりやすく解説します。
果実生産に関する基礎的な学術研究の歴史的な流れと現状、さらにその将来展望について理解を深めることを目標にします。

【授業概要(キーワード)】
落葉果樹、果実の発育、果実の成熟生理、果実の収穫後生理、果樹育種

【科目の位置付け】
学部の授業科目である「果樹園芸学」を発展させたさらに専門性の高い科目であると考えてください。

【授業計画】
・授業の方法
各時間ごとに小テーマを設定し、資料プリントや参考書を参照しながら講義を進めます。必要に応じてスライド等を活用します。
・日程
以下に示すテーマについて、それぞれ2コマずつの授業を予定しています。
1.オウトウ果実の発育生理と安定生産技術
2.ヤマブドウの安定生産技術と加工適性
3.カキ果実の脱渋機構の解明と長期貯蔵技術
4.果樹育種の現状と課題
5.果樹の不和合性とそのメカニズム
6.果樹の地方在来品種の収集・評価と保全
7.講義のまとめと試験(またはレポート)

【学習の方法】
・受講のあり方
大学院の授業なので、積極的な受講姿勢が臨まれます。講義の途中でもわからないことは質問するくらいの積極性を期待します。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎回の授業で次回の小テーマを予告しますから、関連の文献などに目を通してきてほしいと思います。
毎回の授業で興味を持った事項、疑問を感じた点について、自ら詳しく調べたり、オフィスアワーなどを活用してに質問に来てください。

【成績の評価】
・基準
果樹園芸学分野の最新のトピックスについての理解度と問題点の認識度、さらに積極的な意見形成と考察の有無を基準にします。
・方法
授業への積極的な参加の状況と授業内容をさらに発展させるようなテーマについての試験またはレポートを実施します。

【テキスト・参考書】
特に指定するものはありません。
各回の授業のテーマごとに参考になるテキストや文献等を紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
山形県は「くだもの王国」。特産果樹に関する知識を深めよう!
受講生と調整のうえ、時間割を変更して集中講義として実施する場合もあります。
・オフィス・アワー
毎週火曜日の16:10~17:00(平)、随時(池田)、毎週月曜日の16:00~17:00(松本)

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