植物病理学特論
 Special Lecture on Plant Pathology
 担当教員:長谷 修(HASE Shu),小林 隆(KOBAYASHI Takashi)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科安全農産物生産学コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:生物生産学専攻  科目区分: 
【授業の目的】
作物の病害とその防除および、防除技術開発研究の基礎となる微生物宿主間相互作用の機構を理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
イネ病害を代表事例として、概要を解説し、病害防除技術の現状と展望の理解を深める手がかりをつかめるようになる。また、環境保全型の作物病害防除として知られる総合的な病害管理の考え方とそれに含まれる生物防除について最近の研究動向を理解できるようになる。加えて、防除技術開発の基礎となる微生物ー宿主間相互作用の機構を理解できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
我が国の主食であるイネの主要病害と生物防除など環境保全型病害防除の研究事例などについて講義すると共に、植物防疫法や農薬取締法など植物保護に関する体制について紹介する。さらに、病害防除技術の開発に結びつく、病原微生物-宿主生物間の相互作用について、植物感染生理学や植物分子生物学的な基礎研究、および関連する最近の話題について紹介する。
キーワード:イネ病害、環境保全型作物病害防除、生物防除、誘導抵抗性、作物免疫

【科目の位置付け】
この授業は,植物病理学における先端研究報告例など,より高度な幅広い知識を修得するものである(農学研究科教育課程編成・実施の方針)。高校教諭専修免許の理科科目に該当。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式
・日程
授業計画 小林担当(7回)、長谷担当(8回)
第1回:イネいもち病
第2回:その他のイネ病害
第3回:発生予察
第4回:植物病害の総合管理
第5回:植物防疫法
第6回:農薬取締法
第7回:トピックス1(発生予察など前半部)
第8-10回:微生物-植物間の相互作用(菌類、細菌、ウイルス各1回)
第11-13回:生物防除(菌類病害、細菌病、ウイルス病害各1回)
第14回:諸外国の生物防除研究
第15回:トピックス2(生物防除など後半部)

【学習の方法】
・受講のあり方
講義を聴いて理解する。積極的に質問すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義終了後内容の整理を行う。

【成績の評価】
・基準
作物病害の防除技術に関連する基礎研究と応用研究の概要を理解し、質問や小テストなどで回答できることを合格の基準とする。
・方法
講義中の質問に対する回答と小テストあるいはレポートの結果で評価する。

【テキスト・参考書】
参考書 Plant Pathology 5th ed (Agrios 2005)

【その他】
・オフィス・アワー
火曜日午後

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